///6 終結
年齢指摘あります。
それから半年後、子供も無事に生まれ、クランと名づけた。
俺らは突如襲ってきた 『何か』から逃げるため、店を改造してこの危機から守った。
その事件がなんだったのかよくわからないまま、時間が過ぎ、リクが戻ってきた。
どうやら、この街を襲った『何か』は”危神”で、そいつをリクが倒してくれたらしい。
宴は俺の店でしたいそうだ。
ちなみに医者からは余命4年と言われており、そのことを今日リクに、そして家族にも言おうと思っていた。
「よう、クライン。久しぶりだな。大丈夫だったか?」
「ああ、久しぶり。あっ、そうだ。俺に嫁と息子ができた。」
「おお良かったな。あとで紹介してくれ。」
「ところで、カナティアは?」
「どこだろうか。」
常連が叫んだ。
「「外で泣いてたぞ!」」
「・・・。行ってくる」
「がんばれ」
リクはドアを開けて、外へ出ていった。
数時間後、嫁と息子をリクに紹介したクラインは、3人に余命のことを言おうと思っていた。
「2人とも、聞いてくれ。」
「「どうした(の)んだ?」」
「バブ?」
「俺はあと、4年しか生きられない。だから、俺が死んだ後、この店はイースルーに任す。俺がいなくなったら、2人では厳しくなるかもしれんが、そこはリクとか初代に助けてもらってくれ。リクもそれで頼む。」
「わかった。」
「わかったわ。」
「軽っ」
「「それだけか?」」
「あ、ああ、それだけだが。なんでそんなに軽い」
「あなたがいなくなっても私はあなたを忘れないし、何より愛してるんだし。」
「同意見だ。あ、俺もカナティアと結婚するって決まったわ。」
「「ええ」」
その後の二人の結婚式では国民から祝福が来た。
4年後、本当に俺は死んだ。母さんの言うとおりだった。
もう伝えることはちゃんと伝えたよな。リクもイースルーもクランも泣いてたけど、みんな笑顔っぽかったし、俺は潔く死ぬことにするか。
クラインが死んだ後、クラインがいた酒場『ブーズ』が繁盛していたのは神のみぞ知る。
完
子供が生まれたときは29歳。
リクが戻ってきたときは31歳。
死んだときは35歳。
意外と早く閑話が完結しました。次の話は第二章になると思います。