///5 結婚!?
翌日、朝5時。
10分ぐらい待っても起きてこなかったので、騒音魔法を使う準備をして彼女のところへ向かうと、やはり、まだ寝ていた。
「起きろーーーーーーーーーーーーーー!」
「・・・・・・はっ。ここは?」
「起きたか?早く店に行くぞ。」
「あっ、すいません。寝坊してしまって。」
「敬語に戻ってるぞ。」
「あ、ごめんね。じゃあ、早く着替えるから下で待ってて。」
「言われなくてもそうするつもりだ。」
◇◇◇
イースルーが酒場へ来ると、常連がよりいっそう騒がしくなっていた。
「おい、そこのお嬢ちゃんは誰だ?恋人か」
「ち、ち、ちがいますよ。」
「違うって。」
「本当に違うのか」
「「違うわ」」
「「「「「ヒューヒュー!」」」」」
周りがうるさい。
さすが酒場。
「で、いつ結婚するんだ」
「結婚なんかしねぇよな「結婚してください、お願いします。」」
「ほら、イースルーもそう言ってくれてるじゃねぇか・・・・・・・ええええええ!?
えっ、本当に俺とで良いのか?」
「はい。私が襲われてたところも助けてくれましたし、働く場所がない私にここで雇ってくれましたから。何より、一目惚れしました。だから、私と結婚してください。」
「・・・・わかった。」
「「「「「ヒューヒュー」」」」」
やはり周りがうるさいが、それが酒場というものだ。
「結婚おめでとう。幸せに暮らせよ。クラインが死んでも、この店、引き継いでくれよ、嬢ちゃん。」
「はい・・・・・・・え、死ぬ?」
「うそだ。ははは」
「おい、困ってるじゃねぇか、イースルーが。」
「すまんな。」
その後、話がトントン拍子に進み、結婚式は身内だけで小さく行った。