後日談
58年後
リクとカナティアの間には2人の子供が生まれていた。
兄をカイト、弟をカタラタスと名付けられた。また国王からサーの称号と公爵の地位を貰って貴族になったが、あまり目立つことをせず(自分が住む森は作ったが)、後年は周りに多くを語らなかったそうだ。そしてその約250年後、”復活の英雄” と呼ばれ、讃えられたリク・ソヴァールは、人間界と貿易をするために戻った嫁・魔王カナティアに見送られてこの世界を旅立った。
また、彼の死後、1万年経っても彼や先代の英雄が歴史から忘れ去られることはなく、彼の死後、英雄は伝説となり、敵が現れる時には勇者召喚が行われることとなっていった。
そのリクは死んだ後、見覚えのある真っ白な部屋に来ていた。
そこにはこれまた見覚えのある風貌をしたジジイがいた。
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「ん?ここは?・・・・あれ?俺って確か寿命が来て死んだはずなんだが・・。そもそも、危神はもう倒したはずなんだが・・・。」
「おう、久しぶりじゃな、リクよ。感謝しろ。お主のステータスに闇+金属性のダークネス・マーキュリーと、闇+土属性のダークネス・ソイルじゃ。さて、さっそくじゃが用件を言うぞ。危神を倒したからリクに褒美を授けよう。」
「褒美?でも、もう俺はこの世界にいないぞ。」
「ああ、承知している。だからじゃ。口を挟むなよ。リクは、日本にいるお腹の中で死ぬ運命にあった男子に転生してもらう。名前は坂田正弘だ。おっと、そろそろ時間だ。儂はそっちの世界の神じゃないから何も言えんのだが。あと、ステータスは体力とコピー能力以外の能力(まあ、魔法とか魔力とかだな。)はそのまま引き継ぐことにするが、極力使わないように使用しろ。では、さらばじゃ。お主に幸あれ。」
「嘘でしょーーーーーー!」
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第1章 終
第1章が終わりました。次の話は閑話に移りたいと思ってます。
タグリアの話はまた出て来るかもです。