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神聖の転生者  作者: 薄明
第1躍 異世界転生
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伝記

1.リク・ソヴァール(郭暦2000年~2308年)


郭暦2000年に国外から現れ、3年5ヶ月の労働と謹慎の末、「貧民街のボス」と呼ばれた。その頃の貧民街では争いが絶えなかったが、彼がまとめてからはある程度平穏になったと言われている。その後、ある酒場で出会った魔王カナティア、森で仲間になったタモン・ヤマグチ、宮廷魔術師のアムールとともに”危神”を倒し、リクは「復活の英雄」と呼ばれた。晩年は自分の住処に英雄の森と呼ばれる迷宮を作った。後の勇者召喚ではこの森に召喚され、突破した人のみに災厄と戦ってもらおうという政策が取られ、この政策は今も続いている。

なお、他の英雄には”飛竜マギー”、”閃光のマヒト”がいるが、その二人は”復活のリク”より前の世代で活躍した人物である。

また、リクが国内に現れる前の詳細はわかっておらず、異世界から現れたのではないか、という逸話もある、というよりかはそれしかない。


2.カナティア・ソヴァール(カナティア・アレイ・フェリックス)(郭暦1900年~2500年)


郭暦1900年、神である母親ティアと魔王である父親、カエシリウスの間に生まれた。小さいときからすでに魔術の実力を発揮してきた彼女は幼くして将来の魔王として期待されるまでになった。だが郭暦1916年、ティアとカエシリウスの離婚により、彼女は魔界に一人で取り残されてしまった。一人になってしまった彼女は両親への怒りから魔法を磨いた。郭暦1945年にカエシリウスによってタグリアに呼ばれたときには一、二位を争うほどの魔王になっていた。ただ、同じく魔王のガルーダとは過去に色々あって会うと、借金の取り合いである。

危神討伐後、国王の説得により、カエシリウスの許可のもと、リク・ソヴァールと結婚、カイトとカタラタスという二人の子供を授かった。


3.カエシリウス・アレイ・フェリックス(郭暦1478年~2100年)


フェリックス家が誇った魔術の天才。フェリックス家は代々魔術の天才として異世界に作られた古代ローマ帝国でも高位についていた。カエシリウスも例に漏れず、国王おつきの魔術師として活躍していた。だが、ブルートゥスの裏切りにより異世界の古代ローマ帝国は崩壊、カエシリウスはそのときちょうど神の国からの使者として来ていたティアを連れて魔界に逃走、後に結婚し、カナティアを授かった。が、魔王歴1516年、当時魔界でも高位についていた彼は国王から見に覚えのない怠惰により免職を言い渡され、ティアと離婚、タグリアに下り、宮廷魔術師として働いていた。

こんなに優秀な彼だが、噂ではタグリアの王女のアナスタシアと恋に落ちてたらしい。


4.ガルーダ(郭暦1476年~2222年)


カエシリウスとほぼ同い年の魔王でカナティアが住んでいたところより少し遠い場所から来た。現役の魔王であり、カナティアとすごく仲がいい。リクの師匠でもあり、危神討伐前後は黒平原に住んでいた。

ガルーダの情報は誰も知らず、半分ぐらい謎に包まれている。


5.アムール・ウォースパイト(郭暦1976年~2073年)

生まれたところなどは師匠であるカエシリウスが多くを語らなかったため、闇に包まれているが、幼いころ、貧民街でカエシリウスに拾われ、彼の一番弟子になった。カナティア、リクらとともにパーティを組むことになった。

”危神”を討伐した後は、宮廷魔術師としてカエシリウスの助手として働くとともに、私たちのためになっていて、”復活の英雄”と呼ばれたリクが発案した色々な魔道具を開発した。


『開発した主な魔道具』

・バキューム


家を隅々まで掃除できる魔道具。これを使った後の壁は新品のようになり、毎日使うことで清潔感をアピールすることができる。

価格がとても安いので、平民や村人に人気。貴族などではメイドが使うことが多い。

アムール亡き後もリクの助言にて作られるが、リク亡き後は勇者の助言によって最新に作り変えられる。


・バンサウカウ


擦り傷や切り傷をし、血が出た場合に使う。表面にはヒールの魔法陣が書かれており、少量の血が出た時に用いると、1日未満の時間をかけて回復する。打撲や大量出血をしている場合には無効。

貴族には魔術師がいるが、平民にはいないため、平民などに人気。

一説には教会の収入が減ったともいわれている。


・レンジデチン


食べ物を温めることができる魔道具。冷たくなり固くなったものでもこれを使えば温かく柔らかくできるので旅人や迷宮探索者に大人気。

形状は箱のような形で縮小化できるので持ち歩きもできる。

価格は少し高めなので底辺のものには買えなが、非常に便利なものだ。

勇者が来た時にこれを見せると、勇者は苦笑したらしい。これにはどういう秘密が宿っているのだろうか。


・念話機


どれだけ遠くにいてもこれを持ってる相手ならば、名前を呼ぶと会話ができる。魔力をある程度制御出来て多く持つ者しか使えないため、日常の連絡などには使えないが、戦争での報告や迷宮内の行方不明者はこれ二つで会話できる。

平民には価格が高く、条件もあるため不人気だが、貴族や王族には大人気である。

一説ではリクが念話番号というのを作ったらどうかという提案をしたが、面倒だという声に負けて却下されたらしい。

念話機での「会話」は頭の中ですることもできるが、未だにそれを実践したものはいない。なぜだろうか。


・リア銃


リアルが充実しているカップルにその砲を向けて撃つと使用者の感情が弾となり、そのカップルはその場で些細なことで喧嘩をして別れるようになる。

この銃を作っていたリクとアムールは第一号が販売されると同時に自分らもその銃を誰かに向けて撃ってみると、意外な事実が判明した。それは『カップルは喧嘩をして別れるが、数日経つと銃の効果がなくなり、仲直りする』ということだった。しかも元の状態に戻るのではなく、より絆が強くなるという特典をつけて。

これに気付いたリクとアムールは即座に制作を中止しようと思ったが、これはこれでいいんじゃないか、と思い直し、宣伝内容を変えて販売した。


ちなみに、この事実をしらない王家は『リア銃』は非リア充の武器だと今でも思っており、勇者にこの銃の説明をすると数が少ない時は一人の勇者がこれに食いつき、「リア充、死ね――!」という謎の言葉を発することもある。


リクとアムールが共同で作った作品は他にもあり、今紹介してきた作品も他の作品もすべて王城に納められている。

また、勇者を召喚したときは、その魔道具の中から一つだけ勇者に選ばせてあげ、魔王を倒した後に勇者から返還される儀式もある。


こうしてリクとアムールの共同作品は今でも受け継がれているのだ。




参照『”復活の英雄”時代の偉人たち』(カイパー・タインス 著)


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