第34話 勇気を出して、さあ・・・・・・
今からどういう展開に行くか、お分かりの人多いと思います。
彼女を探して外に出たリクは紙を持って震えているカナティアを見つけた。
どうしたんだろうか?こんな所で。
「どうしたんだ。大魔帝討伐の立役者がいないと盛り上がらないぞ。」
振り返ったカナティアの顔を見てリクは驚いた。
口を開こうとするたびに頬を一筋の光が落ちる。
誰かが亡くなったのだろうか?
「どうした?母親が死んだか?」
「お母さんは別にいいんです。でも・・・。」
無言で突き出した紙を月明かりの元で読んだ。
そこに書かれていたのは、
「此度の危神討伐ご苦労であった。今回の働きにより、我々は貴君を再び魔界へ戻ることを許可する。ただし人間と結ばれていなければの話だ。もし結ばれているのなら反省の色が足りん。二度と魔界に戻ることを許さぬ」
「これって・・・。」
リクがつぶやいた瞬間、カナティアの目から大量の涙が出てきた。
「カナティア、俺は寿命を縮められているとき、こう考えていたんだ。帰ったら、俺の気持ちを伝えようって。」
「それって・・・・。」
「そのとおりだ。俺はカナティアのことが好きだ!!!
この数年間、共に旅をしてきてわかったんだ。この日々はとても楽しくて、絶対忘れられない思い出になるだろうって、ずっと、俺が死ぬまでずっと、君と一緒にいたいとそう思ったんだ。」
そこでいったん途切ると、カナティアの涙で光った瞳を見た。
「ああ、こういうことをしていると最初にあったときを思い出すなあ。
そういえば、パンツを盗んだり、パンツを盗んだり、パンツを盗んだり、・・・色々したよなあ。」
あれ?俺はパンツ盗みしか、やっていないぞ?
ま、まあ、ここは脇に置いといて・・・。
「旅の間も色んな人と出会ったんだが、言い方悪いけどカナティアのほうがきれいだった。だから・・なんだ・・その・・・・。」