第16話 ”危神”討伐の始まり
すいません、2話ぐらい飛ばしてました!
深夜、陸は奇妙な物音を聞いた。
その物音に目が覚めた彼は月明かりに照らされた天井を見て驚いた。慌ててカナティアを呼びに行こうとするも体が動かなかった。
(くそ!魔法が使えたら・・・)
隣の部屋のカナティアもその隣の多聞もその隣のアムールも天井を見て驚いていた。
そこには何があったのか。
「なんで血糊が・・・。」
それが全員のつぶやきだった。いち早く金縛りを抜け出したのはカナティアだった。ついでアムールが解呪の魔法を使い抜け出した。
「アムール、あなたは多聞を見に行って。私は陸を見てくる。」
「はい。カナティア様。」
廊下をかけてくる軽やかな足音を意識が朦朧とするなか聞いた陸はまた意識を失った。
「・・・?・・く?・・ぇ。・陸?ねえ!陸ってば!」
ほっぺたに何度も衝撃を感じ、意識を取り戻したらしい俺の横には安心しているカナティアの姿があった。
「カナティア様。そんなに頬を叩かれますと陸様の意識がまたとんでしまいますよ。それとパニックにならないようにメンタルの特訓が必要のようですね。」
「仕方ないじゃない!私のパートナーなのよ?」
「カナティア様。そんなんだから魔界から追放されるんですよ?」
「うるさいわね!お父様に頼んであんたを宮廷魔術師から外してもらうわよ?」
「あいにくカエシリウス様には永久労働の約束がございますのでいくらカナティア様であっても私を解雇することはできません。」
そんな押し問答をしている間に陸の意識が完全に復活した。
そしてステータスをみた彼は声を失った。
〈〈ステータス〉〉
氏名:平野陸、リク・ソヴァール
年齢:22歳
性別:男
レベル:6
状態:呪い
~~~~~能力~~~~~
・コピー能力
・探知魔法
~~~~~スキル~~~~~
・無限スキル
魔力、アイテムボックス
~~~~~パーティー~~~~~
・リク・ソヴァール
・カナティア
・アムール
・山口多聞
映し出された脳内パネルにはこの前より能力がなくなっているそれだった。