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神聖の転生者  作者: 薄明
第3躍 ~中学生時代~
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第69話 海里&神村ペア ②

「ね、ね、次どうするー?どこ行くー?」

「どうするか、適当にその辺見回る?」

「んー、なんか食べたい!」

「食べたばっかりだろうが。」

「いーじゃんいーじゃん、おやつは別腹だもん!」

「いや、それ普通に飯食ってから言えよ。」



胸を張ってドヤ顔で見つめる海里に、神村は素早くツッコむと、再びパンフレットに目を落とした。



「ここ、行くか。」

「えー?どこどこー?」


「お前一気に態度変わったよな。」

「神村くんだって変わったじゃん。まさくんみたいになっちゃって。」

「俺はあいつよりイケメンだ。比較するな。」



そう言ってカッコつけた神村に海里は小さく吹き出すと、ありえない、といった様子で笑いだした。



「ここの射的?みたいなとこは?」

「わー!面白そー!・・・って言うとでも思った?」

「別にあまり期待はしてない。」

「射的・・・微妙なんだよねー・・・夏祭りとかでも大体取れないし。」

「いや、夏祭りの射的は取れるほうがおかしいと思う。というかすごい。」

「そう?まさくん取ってたけど。」



海里の口から飛び出した言葉に神村はある意味驚き、ある意味納得してしまった。



「あいつならやるだろ、なんだかんだ言ってあいつ常人離れしてるから。」

「その言い草、まさくんが怪物みたいじゃん!」

「怪物とは言ってないけどな。」

「まあそうなんだけど・・・。」


「そろそろ行くか。」

「うん」



騒がしい廊下を二人で並んで歩く。あいにく誰にも会わなかった。いや、幸運にも、かもしれない。

もし会っていれば冷やかされていただろう。


海里はそう思ったが、神村はそうは思っていないようだった。だが、どちらにせよ変な噂が立ってほしくないのはふたりとも同じだろう。




結局二人は校舎を一階分登り、一つ上の教室にあった夏祭りのような夜店に向かった。その出し物は人気があるのか、教室の外にまで人が並んでいた。



「並んでるねー。」

「まあ、これくらいならいいだろう。そんなに暑くないし。」

「そだねー。」


次話は劇終了後の正弘と有沙ペアです。

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