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神聖の転生者  作者: 薄明
第3躍 ~中学生時代~
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第52話 3学期

10日と少し経ってしまったっぽいです。遅くなって申し訳ないです。始めた頃は一日ごとに投稿していたのを思うと、あの頃はやる気が満ち足りていたんだなあ、と思います。今もありますけどね。3,4年続けて書いている作家さんはどうやってモチベを上げているのかが非常に気になりますね〜、私だけですけど。

何の変哲もない日々は特に大きな出来事も起きずただ過ぎていくのみで、冬休みを越え、ついに3学期を迎えた。ちなみに正月はゴロゴロと、クリスマスは小さな出来事は色々あった。



「なんだかんだでついに3学期・・・。ちょっと前に入学したと思ったらもう1年が終わるのか・・・。」



「クリスマス楽しかったよ。ありがとう〜。」

「いいや、気にしないでくれ。海里が一緒に行きたいって言ってただけだから。まあ楽しかったからいいけど。」



クリスマスの日、海里に誘われ彼は有沙たちと一日出かけていた。

元々なにも知らされていなかった正弘と有沙は、集合場所にお互いがいるのを見て驚いたが、海里が詳しく説明をして納得させた。



「っていうか海里があんなにはしゃいでるの初めて見たぞ。」

「そう?大阪の実家に行ったときは、大はしゃぎしてたけど」

「いや、それとはまた別のはしゃぎようで。」

「うん、確かにあの時の海里ちゃんはすごかった・・・。」

「え?私なにかしたっけ?なんか問題起こした?」

「自分の行動を思い出せないのかよ。」

「なんか記憶が無いっていうか・・・。」

「記憶喪失?大丈夫?お医者さん行く?」

「ね、有沙ちゃん、それ嫌味だよね?」

「冗談よ。」



「だってお前、あの時さ、あっちの店行こ!あ、こっちもいいかも!次あそこ行っていい?!っていうテンションだっただろ。」

「あ、思い出した・・・」

「すごかったよね〜〜。おかげであのショッピングモールの店全部回ったよ。何周も同じとこ回って。」

「いろんな店の袋のせいで腕にあざができて。」

「財布も薄くなりかけて。」

「帰りの電車で色んな人の目が痛くて。」

「もう言わないで〜〜!」



正弘と有沙がその日の状況を列挙していくにつれ、海里の姿勢は低くなっていく。



「あれは、その、頭に血がのぼっちゃって・・・・・・、それで周りのことが目に入らなかったというか・・・その・・・ごめんなさい!」



海里が頭を下げたことで正弘と有沙は頷くとその話を打ち切った。










「次は球技大会だな。このクラスは連戦連敗中!球技大会ぐらいは優勝するぞ!」

「ねえ、なんで先生あんなに気合入ってるの?」

「言ったとおりこのクラス、他のクラスに勝てるものがないから・・。」

「そうだよね・・・数学大会とかいうよくわからないやつも最下位だったし体育祭も4位ぐらいだったし定期考査の平均点は大体低いし・・。」



「思ったよりこのクラスダメなんだな。」

「思ってても言っちゃダメ。」

「よし!チーム決めは入念に行うこと!」

「はーい。」


担任のやる気とは裏腹に、生徒のモチベーションはそれほど高くはなかった。
















「ということでこれからの体育は球技大会の練習にする。」


その日の5時間目。昼食のあとで少し眠気を誘う時間帯に体育科の教師から発せられた言葉は、彼らを呆れ顔にさせた。



「ここまでやるか。」

「いや、全クラスだ。いい試合ができるようにな。」



担任とクラスは違うものの、体育教師も自分のクラスを勝たせるために本気だった。


球技大会と名前は付いているが、実際やる競技は卓球、バスケ、ドッジ、サッカーの4つだけ。それぞれに人数の限界があり、それを上回らないようにチームを組む。













体育の時間に練習を軽くして、とうとう今週が本番という日になった。



「なんか雨みたいだな。」

「本当?雨だったらなんだっけ?あ、ドッジボール大会か〜。いいのか悪いのかよくわからないな〜。」

「あと映画でしょ?面白そうなのないからどれ見ようか悩むのよね・・。」



「よし、皆!てるてる坊主を大量生産するぞ!」

「え?」

「てるてる坊主?」

「そうだ!今週の球技大会の日に晴れるようにてるてる坊主を作るぞー!多ければ多いほど効果があるはずだから!」



担任教師の立つ教壇周りだけが盛り上がり、それ以外の教室すべてが冷めていた。



「それ、いる?」

「・・・・・。」

「どうかな・・・。っていうかこの教師、大丈夫か?」



「と、とりあえずこれで終礼を終えます。また明日ー。」



そう言い残すと彼は教室を出ていった。残された生徒はどう振る舞えばいいのかわからず、我に返った者からチラホラとそれぞれの行くべき場所へ散っていった。


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