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神聖の転生者  作者: 薄明
第3躍 ~中学生時代~
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第27話 新入部員


最近、更新頻度が多いです。年末なんでいつも以上になん頑張ってるのかなあ?いや、いつもも頑張ってますけど。


「あら、おかえりなさい。」



「ただいま。あ、坂田くん、久しぶりだねえ。」

「あ、はい。お久しぶりです。」

「君に言ってなかったな。新入部員が入ったぞ。」

「長屋先輩に聞きました。」



「そうか。紹介するこの二人だ。」



「どうも。1年2組の八島隼人です。坂田くん、よろしく。」

「1年3組の滝村架澄です。よろしくお願いします。」

「1年2組の坂田正弘です。よろしく。」



自己紹介はあっけなく終わりを告げた。別に期待とかはしていないが。



隼人は準イケメン的な感じでまあまあ、モテそうな感じの人だ。主人公補正は持ってなさそう。滝村さんはふっくらした感じの顔で結構カワイイ。どこか守りたくなってしまうような、そんなオーラが放たれている。



この部活、部活名の割にはキレイな顔が集まっているな、俺以外。全員主人公かヒロインじゃね?って思うほどにキレイだ、俺以外。



「自分以外かっこいいしかわいいと思ってるわね。」

突然横から聞こえた声に二重の驚きをえ、振り返る。



「別に思っていませんよ。」

「私は伊達に紅茶ばかり飲んでいるわけではないわよ。趣味は人間観察だもの。」



(人間観察が趣味ってただのボッチじゃね?)



考えていたら、背中に寒気を感じた。すごい!にんげんかんさつ!すごい!

妖艶に笑う彼女に少し恐れをいだきつつ、正直に話す。



「ええ、まあ。」

「坂田くんも十分かっこいいわよ。部長以上にね。」

そう言って笑うと教室の端っこから怒声が飛んできた。



「俺を引き合いに出すな!」

怒ってる部長も結構顔が良い。なぜこんな部活にこんな顔がいいやつが集まってるんだ?おかしくね?俺なんか前世はあんな豚だったのに。

いや、前世のことを引き合いに出すのはやめよう。



「でも、本当に滝村さん、かわいいわね。」

「いえ、長屋先輩の方が。」

「そう、ありがとう。」

というかなんだこのふたり。二人して美しい顔を謙遜してるし・・。








結局今日はオリエンテーションだけして解散した。夕方になっても相変わらず暗いままの教室を出ると海里がいた。



「まさくん、帰ろ!」

「お前、待ってたのか?というか一気に元気になってんじゃねえかよ。」

「うん。だって浮気されたら嫌なんだもん!」



「えっと?海里さん?いつから私は君の夫になったんでしょうか?ただの同い年の兄弟じゃあ、ありませんでしたか?」

「今から!」



いささか強引すぎる海里に引っ張られ、廊下を歩く。家族の溝が埋まったのを見届けた太陽はいつに増して、美しかった。


そういえば、海里もかわいいな。俺の家族も大分整ってるし、前世の(つまり今の祖父母)も顔が整っているな。俺は何で日本では顔に縁がないのだろう?


「まさくん、何してるの!早くー!」

「はーい!わかったわかった。」


まあ、今が幸せならなんでもいいや。


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