表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神聖の転生者  作者: 薄明
第3躍 ~中学生時代~
110/231

第25話 決着



俺は呆然とした。



神村を見ると少し笑っていた。



「聞いてたのか?どこから?」

「よう、マサ。から」

「一番最初っからじゃねぇか!!」



「ごほん。」

神村が合図を出してくれたので、今説得してみようと思う。



「今までの話を聞いていたのなら早い。」

「・・・。」


「俺は・・・小学校の時、ド派手に海里を助けたときから海里は俺の心の何処かにいた。今週末のあのやり方だって本当に海里の心を取り戻したかったからだ。」


「まあ愚策だったがな。」

「ちょっとお前は黙ってろ!」



いいところに突っ込んできた神村に言い放つと再び彼女に向かい合った。



「俺と父さんがこんなで悪い。でも海里に迷惑はかけないようにする。絶対に。だってお前は俺の彼女なんだろ?」


「あれ?まだ覚えてたんだ。」

「ああ、人生の一大イベントだったし。」

言ってしまってから後ろの神村の反応が気になった。


ふと振り返ると彼はいなかった。どこに行ったのか気になったがその疑問も突然の衝撃に打ち消され、消えた。



なにが起きたのかわからぬまま横をみた彼は世界が横向きになっていることに、そして上から押される感覚。



「えっと、海里?どうしたの?」

「だって、一人でいると寂しかったから。」


そういった彼女の顔は正広の胸の中にあった。




(しばらくこのままでもいいかな・・。)




彼らを見下ろす教室の天井は、少し暗かった。









少しすると、クラスメートのしゃべり声が聞こえたので上に乗っかって寝てしまった海里を席に座らせると、俺は授業の準備をしていつのまにか消え出現した神村の所へ喋りに行った。




授業が始まる前、ふと海里の方を向くと、心なしか明るくなったように思えた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ