第24話 怒りの気づき
最近、時間帯がバラバラですいません。あれ?私謝ってばかりですね。すいません。
「っ!?何で諦める事なんかができるんだ!海里がいつもいる事で俺は安心して生活できたし、初めて会った時から俺はその笑顔を守りたいと思ってたし、今もそう思っている!なのに、なぜそれを諦めろと言うんだ!お前に俺の海里への気持ちの何が分かる!??」
俺は神村の胸ぐらをつかんだ。
「俺は他人だから全くわからねぇが、そんなくだらない策なんか考えてないでお前の今言った気持ちをそのままぶつければいいんじゃないのか?」
胸ぐらをつかまれながら神村は言った。
俺は自分の気持ちに気付いていなかったのかもしれない。
俺は海里と小学校で一緒にいた、だから心のどこかで海里はもう俺の味方だから大丈夫だと思っていたのかもしれない。
でも、神村の言葉で俺は今気づいた。
遅かったけど、今気づいたのだ。
俺は胸ぐらをつかんでいる手を元に戻した。
「すまん、もう俺は気づいたよ。ありがとう、相談に乗ってくれて」
「相談というより口撃の応酬だがな。」
「はは。」
神村にお礼を言っていると、教室の扉が開く音がした。
他のクラスメートが来たんだろうと思い、神村の方を見ながらいると、神村は俺の後ろに指をさして小声で、
「決着をつける時が来たんじゃないか?」
と言ってきた。
その言葉の意を理解しようとして指をさしている方向を見ると、そこには今まさに話していた海里が立っていた。
教室には一旦静寂が訪れた。
最初に口を開いたのは俺だった。
「み、海里、今までの話、聞いてたか?」
「今までの話って?」
「聞いてなかったか。らしいぞ、神村。」
「そうらしいな。また時間を見つけてアタックしてみろ。」
やってみる。そう言おうとした時海里が先に声を発した。
「いや、でもマサくんが私のことをそんな大切に思ってたなんて。」