第23話 神村との会話
すいません、今回は空白はないですが、短いです!!
教室に着くと、神村しかいなかった。
大分早く来てしまったようだ。時計を見ると朝礼開始1時間前だった。
「よう、マサ」
「よう。」
「どうした?」
「何が?」
「いや、少し元気がなさそうに見えるから。」
「ああ。海里が俺と義父のせいで口を聞かなくなってしまったんだ。家にいる時はほぼ引きこもり状態だよ。どうすればいいかな?解決法とか、あるか?」
「あの海里がか!?そうか。何が原因なんだ?」
俺は廊下に誰もいないかを確認して教室の扉を閉め、神村に向き直った。
「そんなに重大なことなのか?」
「実は俺は昨日異世界部に入部したんだ。」
「ええ!?」
「結局武道部にも入れたけどな。」
「そうだったのか。ま、俺は別にお前がどこのクラブに入っていようがどうでもいいんだがな。それでお前の父親は何をやらかしたんだ?」
「それでその異世界部は実を言うとその父親が作ったものだったらしい。いわゆる中2病だよ。」
「まじか。でもお前が異世界部に入ったっていうのはどこから漏れたんだ?」
「俺が部室をノックするときに海里と会ったんだよ。」
「うわ、最悪だ。で、それが原因で、か。どうせオタクは嫌いだとか言って口論になったのだと思うけど。」
「ど、どうしてそれを!?」
「当たりかよ。わかりやすいな。この週末、お前らは多分何かしらの策をしていたんだろう?」
「ああ、パーティーもどきをして機嫌を直したり、とかしたけど、無理だった。特にその後も自分を傷つけて相手を和ませようと考えたけど夢でシミュレーションをやっててダメだな、って思ったし。もう手詰まりなんだ。」
実際、もう何も策は思いつかなかった。
「お前は、あきらめるのか?」
一筋の光が見えた気がした。正弘は当然怒った。