第22話 悪夢
投稿してから全部で100部となりました!まだまだ続けていきますのでこれからもよろしくお願いします。
そんな100部目ですが、今回は少し空白が多いです。すいません。
俺は海里の部屋のドアの前に立っていた。
そしてドア越しに海里を呼んだ。
「まだ、起きてるか?」
「誰?」
「正弘だ。」
「どうしたの?こんな時間に。」
海里の声には拒絶の意が含まれていた。そりゃそうだろう。さっきあんなことがあったばかりだから。
「前世の俺がいまの俺ぐらいの時、俺はすでに全方位からいじめられ、引きこもっていた。そのときは本当にやばかった。自殺しようかと何回も思っていた。でもできなかった。姉ちゃんが俺を大切に思ってくれていたからだ。姉ちゃんは必死に俺の心を回復させ、部屋から出そうとした。でも俺は外には出られなかった。外が怖かった。結局俺は昼の外に出れなかった。死んだからだ。俺は今、思っている。外に出て家族とも友達とも仲良くしておかないと後悔することになる。だから、また元の生活に戻ってくれ。俺は、俺は・・・」
「マサくん、それ全部自分のためだよね?自分の経験談から話そうとしているけど、結局あなたの元に戻りたいっていう気持ちが先なんだよね?私が今どんな気持ちでいるか何もわかってないじゃん。」
「ち、ちがう!」
俺は俺の為じゃなくて・・・!
と、海里が少しだけドアを開けて俺に言った。
「自分勝手だよね?」
そこで目が覚めた。部屋の中が日の光で明るくなっていた。
どうやら俺は寝ていたようだ。昨日の夜考えていたあの策はやめておこう。夢の通りだった。一から考えはじめたいが、今日は学校がある日だ。
神村に相談してみるのもいいかもな。