第6話 冒険者
ステータス回です。これからもステータス回の時は前書きで言います。
あ〜〜、カナティアってやっぱり魔王だったのか。
いや、知らなかったんだが。
それはいったん置いといて、あのジジイが言ってたステータスを開いてみようかな。
<<ステータス>>
氏名:平野陸
年齢:21歳
性別:男
称号:思考の転生者
レベル1
~~~~~能力~~~~~
・コピー能力
・空間魔法
・回復魔法
・天気魔法
・風属性
・闇属性
・無属性
・パンツを盗む魔法
・探知能力
・地形探知
・周辺探知
・物質探知
・魔力探知
おーー。結構良い能力、あるじゃねぇか。あ、でも他人の前でこの魔法使ったらダメなんだったっけ。
じゃあこの1年間でこそこそレベルを上げていけということか。そのためには、まず冒険者にならないとな。そもそも冒険者ギルドってあるのか?
「おい、カナテイア!冒険者ギルドってどこにあるんだ?」
「そんなっことも知らなかったの?」
「ああ。」
「はぁ、もういいや。私が連れて行ってあげるわ。」
「おお、珍しい!」
「珍しいって何よ。」
とごちゃごちゃ話している間に冒険者ギルドについた。
「それじゃあ、中に入って受付の人に冒険者になりたいんですけど・・って言ってきて。」
「わかった。」
「あ、物の言い方に気をつけないとふっとばされるわよー。」
というカナティアの忠告をガン無視した陸は10秒後、その建物を突き抜けてマッハの速度で王城までふっとばされていた。
帰ってきて文句を言った陸にカナティアは涼しい顔で「忠告したわよ?」といってのけた。
結局彼は受付に近寄るだけで1日を要した。
なにせ受付嬢が近づくたびにシールドを張り、爆風魔法を繰り出そうとするものだから近寄っては王城まで飛ばされ、帰ってきてカナティアに文句を言い、涼しい顔で返事を返され、また近寄ってすっ飛ばされるの繰り返しで日が沈んでしまったのだ。
翌日彼の顔が塞がっていたのは言うまでもない。