十二の詩《うた》 第十九回
十二の詩 第十九回
① イチジクのベルを鳴らそう。
② 火の国と水の国に在る、伝説の書物。
③ 覆いかぶさるはオスとメス、見て見ぬふりをする祖父母達。
④ 蜘蛛の子を散らすような行為で、人を欺く。
⑤ 剣を用いて、悪を斬る、その様を見て思う侍。
⑥ 車が曲がりきれずに、ブロック塀にぶち当たる、はじけ飛ぶブロックを避けるボクサー。
⑦ 被り物のバイトで起きた、謎の湿疹、目に見えぬ物の攻撃を受ける。
⑧ 剣道の防具を洗う、臭いは取れないが清清しくある。
⑨ ダメだとあきらめる、それはもうダメ、世界との対話を試みる。
⑩ 当たりつき自販機で、当たる、だが宝くじは当たらない。
⑪ 新車を買った、月賦で買った、無理な支払いに車を売った。
⑫ ロケットで自由に宇宙に行く時代、宙から見る地球に感動、世界を手に入れたと思うような興奮、高揚。
平成二十四年二月二日 記す