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列車の道  作者: かばしら
7/12

7-そうか、

ひゅひゅ!

リアの放つ斬撃が頬をかすめる。

「本気か!リア」

「」

無言。俺はリアに殺されなくてはいけないらしい。彼女の眼差しは本気そのものだ。

「思い返せ!リア!」

彼女の斬撃はカードのようなもので、鉄のプレートを飛ばして攻撃する。いわば無敵ということ。

隙のない動きから繰り出す斬撃は避けることで精一杯、俺は擦り傷だらけになっていく。

ああ、これはやっぱり。

「すまない!リア!」

俺はピザを投げた。切れ味の高いピザを投擲したのだ。

リアは間一髪のところでピザをかわす。

手足をもぎ取ってでもリアを止める。

「!!」

俺は右腕をもがれた。リアの攻撃だ。

「がぁぁぁ」

痛みが脊髄を逆撫でる。でも、俺は!

「!」

リアの両足をもいだ。

「これで!!!」

リアの両腕をもいだ。リアは何もできない。

「私を殺しなさい」

「断る」

「私に恥をかかせないで、舌を切って死ぬわ」

「お前は!!」

「!」

ピザをリアの口の中に押し込んだ。

「どうして」

リアは涙を流している。

「どうして、逃げ出したの!!」

いろんなことがあったのだろう。俺の知らないところでいろんなことがあったのだろう。

「あなたが生かしたこの命、どこに収めればいいの?どこで死ねばいいの!」

苦労させたなリア。

「もう忘れよう、リア」

この世界は理不尽だ。人は簡単にしぬ。死んだ魂は蘇らない。なにを頼りに生きていけばいいのかわからないよな。リア。

「私は人を殺してるのよ!!何人も!」

「いいんだ。リア」

「私はあと何人殺せばいいの」

「いいんだ」

「生きるのはどうして残酷なの」

「大丈夫だ」

「どうして」

「結婚しよう、リア」

「!!」

「絶対よ!」

「結婚か」

「絶対」

「わかった、しよう結婚」

「手足戻して」

「はいよ」

こうして、リアとともに旅を続けることとなった。

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