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天邪鬼の異世界雑貨屋  作者: 15夜
王様は逆夢を見るか?
56/60

シャーデンフロイデ ⑧

大変長らくお待たせしました。

「で、本当に私がここにいていいのか?」 


 数日後、私こと邪正明暗は城に呼ばれていた。


「俺が呼んだんだよ。いいに決まってるさ。」


 あの試合(茶番劇)の後、私はハイドとレンジアを引き合わせて話し合いをさせた。


 勿論それだけでは溝は埋まらない、そう思っていたのだが…。




「明暗さん、ありがとうございました。おかげさまで、無事に仲直り出来ました。」


「俺からも、すまなかった。まさかお前が家出したレンジアの世話をしていたとは。」


 …………………………。


 溝、どこ?




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





 「で、だ。 明暗よ。」


「……なんですか?」


「お前、店の場所登録してないだろ?」


 この機会に、店の登録をさせて俺の目の届く範囲に置いてやる!


「そうですね。」


「俺が登録しといてやる。住所何処だ?」


「知りませんよ。」


「は?」


「あれ、空家なんで。」


 は?


「お前もしかして…」


「勝手に使わせて貰ってます。」


「…お前が勝手に使ってるその家やるから、勝手に登録するぞ。」


「…どうぞ。」


 …空家、どうやって回収しようか…。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





「そうだ、明暗。」


「…なんですか?」


「この城、自由に入りたいか?」


「いえ。」


「入りたいか?」


「いえ。」


「は い り た い か ?」


「………………はい。」


「それはよかった。 これ、渡しとくな。」


「…なんですか? これ。」


「自由に城に入れる券。 回数無制限。 これからは自由に入れるからな。 たまには遊びにこいよ。」


「…わかりました。」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





「はぁ、この店の店員がいなくなっちまったな。」


『ますたーには私がいるじゃないですか! 私が店に出ますよ。』


〈わたしもいるのですよ!〉


「ファウストは身体(ボディ)がまだ出来てないだろ? まだ出れねぇよ。」


〈なら早く作るのですよ! 私もマスターを手伝いたいのです!〉


『…私が進めておきましょうか?』


「頼むよ。 とりあえず私はハイドになに売るか考えなきゃ。」


〈それなら私もマスターの手伝いが出来るのです! 私も一緒に探すのですよ!〉





















「結局、どうやって溝を埋めたんだろうな。今度レンジアに聞いてみよっと。 ん、こっちは…おお、墜落してる。 schadenfreude。 欲をかいて落ちたやつを見てんのは楽しいなぁ。」

失踪理由とかその辺は、長くはないですが活動報告に書いときます。


次はわかりません。

本当に。


追記

活動報告を作成しました。

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