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天邪鬼の異世界雑貨屋  作者: 15夜
王様は逆夢を見るか?
55/60

schadenfreude ⑦

「私の、負け、です……………!? お、起きたのです!?」


 Mother(魔法使い)は、そう叫ぶ。


 対面にいるGod(創造主)は、(人形)に怪訝な目を向けている。

 

 王冠をつけている人は……、どうやら悲しんでいるようだ。


 



 …Mother(魔法使い)は、私にゆっくりと近付いてくる。


 そうして目の前まで来たとき、彼女はこう私に呼びかけた。


「《the road of Familia》…なのですか……?」


 あ、ああ、あ、あああああああああああああ、ああ、あああああああああああああああああああああ、ああああああ、ああ、そうだ、私は…彼女(ワント・ア・イレブン)の、魔法だったんだ。


「あ、ああ、わ、私、は…私が…、人間になってしまったから…貴方は…」


 そこまでなんとか口に出した時、不意に私は、彼女に、ワントに抱きしめられた。


「…負けてしまったのは、私の実力が足りなかったからです。決して、決して貴方のせいではありません。それより…」


 彼女が私を抱きしめるのをやめ、私と目を合わせる。


「私と、お友達になりませんか…?」


「………? ……! はい!」










 


「と、あっちは感動的な雰囲気になっているようだが…。」


「…ああ、わかっている。」


「正直、この戦いに意味はない。…我々以外には。」


「…そうだな。」


『ますたー、回りくどいです。』


「…………。」


「…………。」


 沈黙が続く。


「お前の娘は、お前に裏切られたと思っているんだそうだ。」


「っ!?」


「…娘と、向き合ってやれ。お〜い、レンジア〜、ちょっとこっちにこ〜い!」








 私には、自分の人生の終わりまで見えていた。


 私は、明暗さんの店で一生を終える。


 そんな未来視(こころよみ)を、彼は、また裏切ってきた。











「…お父様。私は…」

少し悲しい出来事があったので、遅くなりました。


その分、次は早めに出せるよう頑張ります。


次回 出来るだけ早めに

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