schadenfreude ④
「ドラゴンに、なった、だと…!?」
何処かからそんな声が漏れる。
無理もない。
なにせ、学問上、あり得ない事が起きたのだ。
魔粒子が生物になる。
そんな奇跡が起きた。
「おー、これまた綺麗な龍ですな。おーい、ロッレ、データ取ったか〜?」
『『抜かりなく〜!』』
しかし、この奇跡を明暗達は何も驚いていなかった。まあ、当然だろう、とも俺は思っていた。何せ記憶を消せるような奴らだ。それぐらいなら出来ても不思議ではない。…実際目の前で見ると面食らうが。
「………で、これで終わりか?」
そう対戦相手、明暗が声をかけてくる。…正直、もう腰が抜けかけていた。眼前で自分の魔法が無効化された挙げ句、ドラゴンになって昇っていったのだ。むしろ私の反応が正解だろう。…しかし、まだ、手はある。
「終わりじゃないのですよ! 次です!『棄てられた魚は水と成り、全てを流し無に帰す』、のです!《洪水魚》! …? 『棄てられた、魚』…? あ、これも、『引っ掛かる』のです。」
「正解! では、いつもの、《逆転世界》!」
…まあ、予想は出来ていた。魚、だもんなぁ。確か他の最上位魔法も名前に生物の名前が入ったはずだ。つまり…
「もう、『あれ』以外戦えそうな魔法が無いのですよ!」
「…『あれ』?」
「…よし、ワント。『あれ』、使っていいぞ! もう、それ以外勝ち目がない!」
「わかったのです!」
「で、『あれ』ってなんだ?」
「言葉で説明するより、見せた方が早いのです! 行くのですよ! 『迷える主神に仕えし愚かな従神は、今ここに堕天し、主神に反旗を翻す』、のです!《the road of Familia》! 私に、力を貸すのです!」
そう宣言を終え出てきたのは、全ての属性の魔法を合わせて創った、巨大なロボットのような土人形だった。
なんかまた短いような気がしますが、また次回。
次回投稿 書き終わり次第




