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天邪鬼の異世界雑貨屋  作者: 15夜
王様は逆夢を見るか?
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schadenfreude ②

「…では、これでルール説明は終わりです。お二方、準備はいいですね? それでは…試合、開始です!」


 試合開始の合図とともに、一回戦目が始まった。


「…彼、本当に強いのですか? 立場が上の人間にあのようなおちゃらけた態度をとる奴に、ラステリカ様が負ける気がしないのですが。」


「さぁ、どうだろうな。見てればわかるだろうさ。彼の強さが俺の思い違いだったかはね。」








「…来ないのか?」


 俺は、そう対戦相手、確か明暗とかいう奴に声をかける。


「剣はあいにく使い慣れてなくてね。まぁ、魔法も使えないんだがな。」


 …舐めてんのか?…まあ、いいだろう。


「来ないのならば…、」


「お?」


「先に行かせてもらう!」


 そう声をかけながら、俺は斬りかかる。


 が、いつまでたっても当たる感触が無い。


「な、にが…?」




「…ラステリカ様、場外に出ておりますが…。」



 そう声をかけられあたりを見回すと…


「お前、何をしようとしてたんだ? 剣を振りながら後ろ向いて走ってくなんて。」


 練習場のステージから離れ、俺は客席の方にいた。









「ハイド様!? 何が起こったのですか!?」


「分からん。本当に、わからんのだ…。」


 明暗に真っ直ぐ斬り掛かっていた筈のラステリカは、気がついたら場外に走っていた。それはまるで…


「場所をひっくり返されたみたいな動き方だな…。」


「…? どういうことです?」


「ほら、そこを真ん中にしてぐるっと半周させると、明暗の真ん前につくだろ?」


「あ、本当ですね。」


『その通りでございます、ハイド様。』


 気がついたら、後ろに「ロッレ」という明暗側のメイドらしき人物が立っていた。


「…」


「い、いつの間に後ろにいたのです!?」


『驚かせてしまい、申し訳ありません。明暗様から伝言を頼まれておりまして…』


「なんだ?」


『〔弱っちいのはもういいから、一番強い奴を出せ〕とのことです。まあ、単純に時間かかりますしね。』


「…わかった、が、こちらからも条件がある。」


『なんですか?』


「絶対に回避出来ないような物は使わないでくれ。勝負にならない。」


『…、…、……………。わかりました。伝えておきます。では、ご武運を。』


「…皮肉かよ。」


「……ほんとうに、私は明暗に勝てるのです……?」

あんまり勝負にはなってない気がしますが、次回が本番です。


次回 前回と一緒

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