schadenfreude ①
遂に当日を迎えた。
「…王様、本当に場所の詳細伝えなくても来るのか?」
「………来る。間違い無く来る。」
「なんですかその信頼…。まぁ、まだ十時にもなってないですからね。私も気長に待ちますよ。来なかったら来なかったで、今日の仕事が減って万々歳ですし。」
〜昼頃〜
「…で、いつ来るんです? 全く来る気配が無いですけど。」
「………わからん。」
「…待機中の兵士からも苦情がちらほら出始めています。切り上げる判断は早めにお願いしますね。」
「わかってるさ。わかって
その声は、不意に聞こえた。
「来ましたよ〜っと。」
「…どうも。」
『皆様、初めまして。ロッレと申します。』
〈ファウストちゃんですよ~〉
「国王様! なんですかあいつらは!」
「……あれが今回の対戦相手だ。行くぞ。」
「……勝てるのか…?」
「てことで皆様こんにちは。遅ればせながら参上しました、邪正明暗と言うものです。どうぞよろしく!」
「…レンジアです。」
『皆様、初めまして。ロッレと申します。』
〈ファウストちゃんですよ~。どうもよろしくなのです!〉
…軽すぎるだろ。
☇☇☇☇☇☇☇☇☇☇☇☇☇☇☇☇☇☇☇☇☇☇☇☇☇☇ピシャン!
急に、雷が落ちた。
「…王様を侮辱しているのですか?」
「そうさな…、半分正解、半分間違いだ。」
「こいつらっ…!」
…興奮し過ぎだな。…一回諫めるか。
「よい、ワント。そういうのは、試合で思い知らせてやれ。」
「……わかったのです。」
「………ゴホン。取りあえず、これより試合を始める。ルールは至ってシンプルだ。時間制限無しで、相手を戦闘不能にするか降参させたら勝ち。わかったな?」
「まぁ、妥当なルールだな。いいだろう。」
「…わかったのです。」
「それでは、試合の準備を始める。取りあえずは剣の代表から行くぞ。」
事前に言っていなかったが、相手はどう出る…
「わかった。」
…随分淡白だな。本当にそれでいいのか?
「…実際、ルールが簡単な方がありがたいしな。ハッハッハ。」
「あの試合は、王宮内の多数の人間の意志に反していた。しかし、賽は投げられた。投げられてしまった。もう、我々の意志では止めることが出来ない。…一試合目が終わった後、見学していた人々はそう思うしかなかった。」
〜後の近衛隊隊長の日記より一部抜粋〜
次から試合に入りますが、バトルシーンは此方初めてですので、多少の表現の分かりづらさがあると思われます。予めご了承ください。
表現の変更案等ございましたら、コメント欄まで。
次回 表現に納得がいったら




