表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天邪鬼の異世界雑貨屋  作者: 15夜
逆転する世界
4/60

貴女の願いを

お試し投稿part4です。

「それではレンジア様。この店は願いがほぼ全て叶う店、暗明堂。貴女の悩みや願いを聞かせていただければ、ほぼ全て叶えてみせましょう。」


 私の、悩み、ですか……。悩みはあるといえばあるのですが、自分で解決出来るような物しかありません。でも、願い、なら…一つはあります。それは…


「人の心が見えるようになりたいです…!」


「それはまたどうして。」


 ……………明暗さんに言っていいのでしょうか。でも、明暗さんになら分かってもらえる気がします。


 「…今度、隣の国の皇太子様と婚約するんです。」


「へぇ。この年でですか。」


「?なので皇太子様の心が見えたらもっと仲良くなれるのかなと思ったのです。」


 さすがに魔法ですら見えない心を読めるようにして欲しいなんていう願いが叶うわけ無いですよね。もしそんな魔法が使える人がこんな裏通りの店にいたら奇跡です。


「心を読めるようにする商品はあるにはあるのですが………」


「ください!!」


「………少々お待ちください。」


 つい語気を荒らげてしまいました。明暗さんは神様か何かなのでしょうか。でも、「ほぼ何でも叶う店」という肩書きには偽りは無さそうです。そんな事を考えてながら30ビョンほど待っていると、明暗さんが奥から出てきました。


「お待たせしました。こちらがお望みの商品、『覚の(クリスタル・オブ・)結晶(リーディングハート)』になります。」


「………どういうものですか?」


「これは飴……砂糖菓子で、食べると人の心が読めるようになります。」


「デメリットは?」


「特にありません。完璧です。」


 怪しさ満点ですが、買ってみてもいいでしょう。万が一騙されたとしても砂糖菓子ですので凄く高いお菓子を買ったことにしましょう。


「買います!」


「……………120億です。」


「…は?120億レド?」


「ですが、開店記念ですので無料で差し上げます。」


「そうですか……」


 途中つい現実離れした値段につい口がわるくなってしまいましたが、なんか無料で貰いました。


「じゃあ、貰いますね。」


「………ご来店、ありがとうございました。次回のご来店をお待ちしております。」


 そういった明暗さんの顔は、笑っていました。何か目的を達成したような、そんな笑い方でした。

時間単位設定

1時間=1ジカヌ

1分=1ブ

1秒=1ビョン


元ネタはありません。適当です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ