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天邪鬼の異世界雑貨屋  作者: 15夜
王様は逆夢を見るか?
39/60

しかし、賽は投げられた なずな

「…さぁ、言い訳はあるか?」


 成る程。そこを証拠として出してきたか。まぁ、想定外ではあるけど、対応出来る範囲だな。…というか、


「証拠も何も、私言ったじゃ無いですか。『何をしてほしいんですか?』って。…で。」


 そう区切った後、言葉を続ける。


「私に…、犯人である私に、何をして欲しいんですか?」


「娘を返せ。俺の要求は、それだけだ。」


 …まあ、そうだろうな。というか、ここで『金を寄越せ』とか言ってきたらそれこそ問題だ。


「って言われて、すんなり返すと思います? 何の為に貰ったと思ってるんですか。」


 本当の理由はお前にある、と言ったら、どんな顔をするだろうか。


「……なら、どうすれば返してくれる? お前に何をすれば、娘は戻ってくるんだ?」


「…そうですねぇ。…、…、…、…、…。わかりました。では、こんな条件でどうでしょうか。この国で一番強い人間と戦わせてください。」


「…なんだと?」


「それでもし、そちら側が勝ったら貴方に娘を引き渡しましょう。」



 …言ってる事が悪人のそれだな。


「………言ったな? 後悔するなよ?」


「ええ。構いませんよ。むしろ、貴方が後悔なさらないように。」


「…チッ 相変わらず、ナメた態度だな。」


「それが私の生き方なので。…日付は……、そうですね…。………、……?! では、十日後にしましょうか。場所はお好きな所で結構ですが、もし、この準備時間中にここに被害を加えた場合は…わかっていますね?」


「…あぁ。」


「お互い、フェアにやりましょうね?」


 手を、差し出す。


「……逃げんなよ?」


 手を、握られる。結構痛い。






 そうして、人の命の掛かった試合(予定調和の茶番劇)が決まったのだった。






















『…で、ますたーはなんでわざわざ、自分の実力を晒すような舞台を用意したのですか?』


「……すみません。」


『謝る必要は無いんです。理由を聞かせてください。』


「……………いや〜、お前に剣技とか魔法が出来るようにしてやりたくて。データが取れないかなー、なんて。」


『……………そういうのは嬉しいですけど、心臓に悪いのでちゃんと事前に報告してください。いいですね!』


「……顔真っ赤だぞ。」


『煩いです!』


〈夫婦喧嘩みたいになってるですよ、お二方〉


『…っ、煩いです煩いです! もう! 私は作業をしてきます!』


「……複雑だな…。」


〈なんか言いましたです?〉


「なんでもない。さーて、寝るか〜。剣だろうが魔法だろうが、どのみち勝てるし。」

…複雑?


次回投稿 未定 多分1月


追記

祝!40話! \(╹▽╹)/イエイ!

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