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天邪鬼の異世界雑貨屋  作者: 15夜
王様は逆夢を見るか?
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しかし、賽は投げられた せり

「……なんともないなら、私は帰るぞ。」


 間違い無い。こいつが、あの店員だ。


「おい、ちょっと待て。」


「……なんですか? 私今、突然の大声で起こされて不機嫌なんですけど。」


「…お前、暗明堂の店員だろ?」


 恐らく、認めないだろう。認めたら、間違い無く状況が悪くなる。


「……そうですよ。だからなんですか?」


「認める…のか…?」


「ええ。私は暗明堂の店員です。で、なんですか? 早く寝たいんですけど。」


 こいつ、悪びれる様子もなく認めやがった。…それなら、このまま直接問い詰めてやる。取りあえずは…


「お前が俺に売った杖について、話がある。………店に、入れろ。」











「どうぞ、応接間です。ここで少しお待ち下さい。」


「どうも。」


 …どう見ても人の見た目をしていない物に、店の奥の部屋に案内された。…怪しすぎるだろ!どう考えても、店の外見の奥行きにあってないぞ。何なんだ、この店。何かがおかしいぞ。


ガチャ


「あ、そうだ。お茶、いります?」


「……遠慮しておくよ。」


 いや、怪しすぎるだろ!? 飲むか!







「お待たせしました。改めまして、私が暗明堂の店主です。で、杖について聞きたい事があるとか。何か不具合でも?」


 …名乗らないのかよ。あいも変わらず態度が悪いな。


「ああ、説明してなかったな。不具合は無かったさ。むしろよく仕事をしてくれた。」


「…………」


「なあ、俺の娘、知らないか? 杖の魔法は、お前が犯人だと言っていたが?」


 どうだ…?


「………成る程。成る程成る程、成る程成る程成る程。その通りですよ。えぇ。それで? 何をしてほしいんです?」


「俺の娘を返せ。言いたいのは、それだけだ。」


「…そもそも、名前を覚えているんですか?さっきから娘としか言いませんけど。」


 …っ痛いところを突いてきたな。でも…


「覚えてないさ。忘れてしまったよ。しかしな、お前のところにいる証拠はあるんだよ。」


「ほう?」


「これだよ。……ここに書いてある文字、お前んとこの商品の文字だよな? …さぁ、言い訳はあるか?」

少しばかり短いですが、これでご勘弁。


次回投稿 出来れば1月、遅けりゃ2月

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