暗中模索 / 一寸先は闇 ①
さて、娘を俺から奪った者の正体は分かった。
問題は、これからどうするかだ。取りあえず、店の場所にもう一度行ってみたい…。が、1つ懸念すべき事がある。それは、外に出たらかくじつに俺に警護の兵士がつくことだ。もしバレてしまって敵方に伝わってしまったら、それこそ娘はもう帰ってこない。
「どうするべきか…。」
「どうかしましたか、お父様。何かをお悩みになられていますけれど。」
話しかけてきたのは、息子のモンドだった。
「…………なあ、モンド。もし店を探すとなったら、お前ならどうする。」
…俺には、もう手当り次第店を見て回るくらいしか思いつかない。それぐらいには思考が回っていない。何も知らない人間なら、もう少し妙案が思いつくだろうか。
「うーん、僕、なら、商業ギルドに聞きに行きますね。店であるなら、それで大丈夫なはずです。」
「そうか、ありがとう。参考になったよ。」
「? ありがとうございます? では、失礼しますね。」
「わかった。」
そうか、その手があったか。完全に頭から抜けていた。そうか、ギルドか…。
次の日、俺はお忍びで商業ギルドに来ていた。
理由は至ってシンプルだ。昨日モンドに言われた通り、素直にギルドに「暗明堂」について聞きに来たのだ。
「こんにちは、商業ギルドです!何をお探しですか?」
「いや、探しにきたのは品ではなく店だ。」
「お店、ですか。わかりました! では、お店のお名前を仰ってください!私が探してきますね! なんというお名前ですか?」
「『暗明堂』という店だ。」
「わかりました!『あんめいどう』ですね! ○番をお渡し致しますので、番号が呼ばれるまでしばらくお待ち下さい!」
「わかった。ありがとう。」
「○番〜!○番〜!○番の方〜!カウンターまでお越しください!」
内心焦りながら、余裕を装ってカウンターへ歩く。
「○番の者だ。」
「○番の方ですね!」
「で、どうだった? 店は見つかったか?」
どうだ?
「『暗明堂』は…
(店はあるはずだ。
いや、あってくれ。
そうでなければ、俺は…娘に何もしてやれなくなってしまう。
頼む!)
…………………………………………………………ありませんでした。他の国のお店かもしれませんね。」
俺は、前が見えなくなっていた。
「所で明暗さん、このお店って商業ギルドに登録してるんですか?一応この国では登録することが推奨されていますよ。」
「え。そんなのあったの? …今度登録しなきゃかー。でもなー、店に変な人来ると困るしなー。」
「………まあ、推奨されているだけでしなくてもいいんですけどね。…あまり知られていないんですけど。」
「じゃあ、しなくていいや。面倒くさいし。」
〉﹀﹀﹀﹀﹀〈
〉攻撃失敗!〈
〉︿︿︿︿︿〈
ようやく登場男の子。
♪次回の〜投稿は〜1月中〜だぞ〜お楽しみにな〜




