Lost frame 2 私
「私は天邪鬼。お前みたいな半端者を助けてやるから、有り難く思え。」
私の目の前に現れた「それ」は、そう、私に言った。
「半端者?」
「……自分がどんな生き物かもわかってないのか? そいつはお笑いだな。」
…とても、性格が悪いようだ。
「私は…自分は何かすらもわかりません。」
「ケッケッケ。しかも、一人称は『私』ときた。…お前、本当に男か? 姿といい、話し方といい、女にしか見えないぞ。」
……心が、痛い。痛い。痛い。痛い。
痛い。痛い。痛い。痛い。
痛い。痛い。痛い。痛い。
痛い。痛い。痛い。痛い。
痛い。痛い。痛い。痛い。
痛い。痛い。痛い。痛い!
「わっ! こんなんで泣くなよ! おい! おいってば! 悪かったって! ほら、泣くなって…」
「…落ち着いたか?」
軽く、頷く。
「…さっきは、悪かった。まさか、ここまで深刻だとは思わなかった。」
「……気にしないでください。」
今、この人の印象は最悪だ。もう、顔も見たくないくらいには。
でも、この人は、私について、何か知っているかもしれない。
話を、聞かざるを得ない。聞くしかない。
「…お前の状況について、説明しよう。恐らく、お前は今自分がどうなっているかを知らないんだろう。」
耳を、少しこの人に傾ける。
「簡潔に言えば、お前は異世界に行き損ねたんだ。クラスメイトのお陰でな。」
「?」
「まあ、分からなくても無理はない。こう言えば少しはわかるか?」
耳を、傾ける。
「お前は、クラスメイトから共に異世界に呼ばれることを、拒否されたんだよ。」
「そんなこと、出来るの?」
「それがな、出来ちまった。だから、お前はここにいるんだ。最近違和感は無かったか? それこそ、この世界の定義を変え得るような特大の奴だ。」
ある。むしろ、違和感しかない。
その真相を聞くために、この人の話に意識を傾ける。
「ある。ありました。沢山、それこそ、数え切れないほど。」
「だろうな。あ、何があったか、とかは聞かないぞ。時間もないしな。」
「だが、一つ確認したいことがある。」
「お前の視界に、文字は表示されてないか?」
「!?」
「やっぱりな。」
「な、んで?」
なぜ、それを知っているのか。私には、理解が出来なかった。
「それをどうにかするのが、私の、天邪鬼の仕事さ。」
「どういうこと?」
「お前には、異世界からもたらされた能力がある。そいつを天邪鬼の力で送り返すと、お前は日常生活に戻れるはずだ。」
「本当に、戻れるの! あの、いつもの平和な日常に!」
「お前が望むならな。じゃあ、取りあえずどんな能力か調べるぞ。」
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「出たぞ、お前、の、能、力、は、? なんだよ、これ!」
「どうかしたんですか?」
「いいか、落ち着いて、心穏やかに、よく聞けよ。」
「お前の、能力は
《逆転世界》
万物をひっくり返す。存在からりんごまで、ありとあらゆる物を対象にとれる、天邪鬼の固有能力。物をひっくり返すには体力を使うが、消費する体力は道理を曲げる影響と本人の個人差による。
筆が進む。
本編は多分次回ですよぅ。
次回投稿 1月のどっか




