留守番と副作用と謎のロリっ子 partレンジア 後編
『ますたー、いい加減直してくださいよ、マイナス思考。私の体はますたーの能力値と連動しているんですから。お陰で今日は目と耳がやられてましたよ。』
「それは善処するが…。って、んなことよりな。おい、ロッレ。お前レンジアに顔合わせたな?」
『………………何の話です?』
「とぼけても無駄だぞ。レンジアから聞いたからな。一番目に至っては〈初めてお友達が出来たのです!〉って喜びながら報告してきたしな。」
『……そもそも、原因はますたーの鍵の締め忘れです。責任転嫁しないでください。』
「……………まじ?」
『まじまじマジーロです。』
「…あーーーーーーー、そうかーーーーーーー、私のせいかーーーーーーー。鍵かーーーーーーーー。盲点だったなーーーーーーーーー。」
〈マスター、ご報告が…って。お姉様、マスターはどうかしたのです?〉
『鍵の締め忘れに気づいて発狂してるところよ。』
〈…あー、わかりました。では、私はこれで。〉
『で、本当は何を言いに来たんですか?私も忙しいので、早くお願いします。』
「切り替え早いな。流石だぞ。…無色の夢についてだ。」
『どうかしたんですか?そろそろ期限切れで廃棄処分ですよ?』
「廃棄するのは知ってるさ。でもな、ただ処分するだけじゃ普通で面白くないだろ?」
『ならどうするんです?私に余計な手間がかかるのならやめてくださいね。面倒ですし。』
「次にうちの店に来たやつに押し付けようと思ってな。」
『まあ、いいんじゃないですかね。ますたーにしては。』
「あと、確認したいことがもう一件ある。」
『? なんですか?』
「一番目についてだ。」
『…………………………あーーーー。』
「お前、自動人形呼ばわりしたそうじゃないか。しかも、うちの最高傑作を。どういうつもりだ?」
『…ますたーが基盤制作が出来なくて、その時まだ詳細不明だった叡智の再誕を基盤に作っていたのですから、自動人形で間違いないですよね。』
「でも、偶然他機種と違って感情がついているだろ。流石に[貴方]とかそんな感じで呼んでやれよ。可哀想だぞ。」
『そもそも、正式名称が無いのが悪いんですよ。ますたーだって一番目って安直な名前で呼んでるじゃないですか。』
「あー、えーと、うん、そうだね。私が言えたもんじゃ無かったね…。えー、と、名前、取りあえずファウストでいいか?」
『……………………大変安直で素晴らしいと思いますよ、ますたー。』
「…だよな。あはは。」
[Automation system is infected computer virus.]
kill
kill
kill
save.
no virus.
all clear.
(╹▽╹) <〈シンニュウセイコウ!タスカッタゼ!イエイ!〉
オーバーワーク!遺影!
次回投稿 1月らへん




