振り向けば
大好きな先輩に告白する時
背中を押してくれたのは
この学校に入ってから
なぜか気が合い
何かと一緒が多かった
クラスメイトの君だった
いつも一緒にいるせいか
学校の事
友達の事
家族との事
いろんな事を話し合ってて
格好悪いところも
自分の嫌いなとこだって
みんな見られた仲だった
先輩に振られた時だって
一番に心配してくれたのはやっぱり君で
「大丈夫、なんて無責任なこと言ってごめん」
と、何度も何度も謝っていた
告白することを決めたのは私
先輩と付き合いたいと思ったのも私
だから、君には関係ないよ
慰めるつもりでそう伝えたら、
なぜか反対に落ち込んでいて、
私が君を励ます羽目になっていた
お陰で悲しみはどこかに消えて
すぐに元気になれたけど
進路の事で親と喧嘩して
家を飛び出した時だって
君は一緒にいてくれた
振り向けば君は傍にいて
私はそれに甘えてた
君が誰かと楽しそうにしてるとき
なんとなくだけどむかむかしたのは
おもちゃを取られた子供のようで
幼稚な気持ち、と気にせずいたけど
今ならそれがなんなのか
ようやくわかった気がするよ
振り向けば君は傍にいない
そんな今になってみて、やっと
私の気持ちはわかったけれど、
君は私をどう思ってた?
君がいれば聞けたことも
今はもう知る術がない
後から悔いる、だから後悔
私はバカだ、と叫んだところで
今が変わるわけじゃない
せめて君と一言だけでも
話が出来ればいいのにな