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世界グルメ食べ歩き、庶民派王様一家とチヨちゃん  作者: 古寂湧水 こじゃく ゆうすい
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婦人服デザイナーの素質抜群なインドネシア娘を見つける

米櫃になりそうな娘を見つけました

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今日は秘書3人で分身して龍口市の隣のセレブ用地のマリーナに来ている。クルーザーを走らすためである。すぐに沖に出ていった。

すず[長兵衛さんいいの造ったわね。商品化しないの。][1,500フィートですと大量生産をしていないタイプですのでいろいろと調整中ですが。国王使用タイプのキャッチコピーがかなり強烈なので、分身してかなりのお得感を出して販売をする段取りで進めています。]


[キャンピングカーに続いてクルーザーも商品化してヒットをしたら、金一封が欲しいところですよね。アピールをしてもよろしいんじゃあないんですか。][まあ、アピールをしなくても何らかの形で帰ってくると思いますし、生意気な態度を取ればすぐにおやじに怒られますよ。噂はすぐに伝わりますから。]


サスケ[パナマのスタッフは決まったの。][いえまだです。希望者が多くて困っています。]すず[そういう時はあみだくじですよ。][それもいいですね。]

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調子を確認しマリーナに引き返して点検終了である。すず[昼食から請求していいのかな。]

サスケ[大丈夫ですよ。ここに来たらリッチマンだと思った方がいいよ。]桟橋から上がっていく途中で、大きな包みを抱えてうずくまっている若い女性がいた。東南アジア風である。


すず[どうしたの。身体が悪いんですか。]娘[いいえ、そうではありません。お腹が減っていて動きたくなかったのです。][インドネシアの方がなぜここにいるんですか。][はい。ここはセレブが集まるところだと聞きましたので、私の作品を売りに来たのですがお店にも観光客にも全然売れません。]


[あなたのきているのは絣ですね。藍色だからスマトラ島のウロスで作ったものですか。センスがいいですね。]娘[よくご存じですね。ここにあるものは私が絣と更紗で作ったものです。][見せていただけますか。][どうぞ。][これはよくできていていいものですけど、なぜ売れなかったのですか。]

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[私は日本語も英語も全くダメです。それで話が進まずに売れませんでした。]すずはすぐに王様に連絡をして、凄いデザイナーを見つけたので今日一日一緒にいてホテルにも泊めさせて、明日そちらに連れて行くという許可を取った。


すず[心配しなくていいですよ。今日は私達と一緒にいて食事代もホテル代も私達がすべて出します。明日、私達の事務所に行ってボスと会ってください。面白い結果になるかもしれません。][ほんとにいいんですか。]


娘と食事をしてホテルにチェックインをした。一人一泊2食付きで10万円のところを王様が話をつけて半額にしてもらった。娘[高そうなホテルですけどいいんですか。][いいんですよ、ボスのホテルですから。]


チェックイン後、5時まで仕事で留守をするのでその時刻に戻ると言いおいて調査に出かけた。サスケ[なんか雰囲気を持っている人ですね。着ているものもセンスがいいですよ。]

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すず[インドネシアの人達って色彩感覚が日本人よりもずっといいんです。これは天性なんですよ。]サスケ[へ~、そうなんですか。包みの中身はどうでした。][ドレスっぽいものなどいろいろです。でもセンスは良かったですよ。]長[まあ、ブランド名すずを信じましょう。最近は100均に負けていますけどね。はっはっはっ。]


ブランド品売り場で明日香のものを探すと、ほとんどが宝飾関係のものである。もちろんひっそりと靴もセンスの良い服も置いてあるが、あんまり目立っていない。

すず[なんか寂しい感じです。宝石と真珠以外は負けています。]


長[やっぱり中国系の観光客が多いです。日本人より多いかな。]サスケ[でもこの場所自体の人気はあるみたいだな。当然にそのランクの人達だ。この人達をどう料理するかが私達に課せられた使命だよ。せっかくその目的で作ったのに、活用できなければみっともないわな。]

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すず[いわゆるお金なる人達ですね。ここを中心として活動している、有名デザイナーとして売り込んで成功させることね。そうすればアクセサリーから靴までいろいろ売れるわよ。まず王室専属デザイナーとして、契約してから売り込みを始めます。超能力で売り込むのですからどうってことないでしょう。


みんなが振り向くようにするだけです。そして絶対に裏切らないように洗脳します。一番のポイントはその素材を見つけることね。それにはあの娘がピッタリのような感じがするの。女のカンよ。]サスケ[珍しくすずさんのカンが冴えている感じがするな。]


5時までに帰り、少し休憩してから夕食になった。すずはドレスっぽいのを着こなしてそれなりの装いで来たが、娘はビーチサンダルながらもセンスの良いジャワ更紗で作った布地にあわせたものを、うまくフィットさせている。

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すず[この娘のセンスはいいわね。間違いないわ。]サスケ[そんな感じだな。天性のものだと思うよ。]すず[ワインは後から特注でステーキを入れたので赤にしたけど、前菜にブイヤーベースそれに鱸の香草焼きでは足らないので特注でステーキね。調査だから怒られないわ。]早速前菜が運ばれてきた。[それでは乾杯。]娘も嬉しそうに飲んでいる。

長[鱸っておいしい魚ですね。臭いが無ければ最高です。][元々江戸前で日本人には合っているんですよ。]



ファッション分野も有望ですよ

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