鬼退治!ONITAIJI!港に行くぞ!橋本!
日南から帰ってきた桃太郎パーティー。
しかし思わぬ難題が待っていた?
日南から城のある街に戻ってきた桃太郎たち。
鬼たちにおびえているのか街の雰囲気はどこか暗い。
猿田彦が口を開く。
「なあ、桃太郎。城に戻ってきたし、殿にあいさつしていくのか?」
桃太郎は30秒ほど空を見つめたあと、数歩歩いてから言った。
「………………………………。
いや、このまま港に向かう。」
きーーーーーーんという音が聞こえてきそうなほどの静寂が訪れる。
周りには普通に街の人がいるというのに…。
「それってつまり〜〜〜」
柴太夫涼子が言った。
「そう、鬼退治だ!
いや
O
NI
MA
TSU
RIだ!!!!!!」
一同は歓喜した。
ようやく鬼を退治できるのだ。
これほど嬉しいことがほかにあろうか、いやない。
「チェストーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
猿田彦が思わず叫んだ。
それに桃太郎も合わせる!
「いや、まじ、そういうとこやで!!!」
全員が踊り狂いながら港に向かった!!!
たくさんの船が行き交うにぎやかな港。
ここは殿の城近くにある港。
威勢のいい声やときには喧嘩の声も聞こえてくる国一番のにぎやかな場所だ。
国中の物資が集まり、ここで手に入らないものはあろうか、いやない、と言われている。
「おい、桃太郎。
港まで来たはいいが、怖い鬼がいる島まで乗せてくれる船があるのか?」
猿田彦が不安そうに言う。
涼子が言った。
「そうよ、桃太郎。鬼は人をつかまえて食べちゃうらしいじゃない。絶対に見つかりっこないよ。」
「大丈夫だ。殿からたんまり軍資金をもらっている。
それでも断るようなら、、、、、、
KO・RO・SU
IKKA・MI・NA・GO・RO・SHI」
「おいおい桃太郎、マジカヨ!」
「安心しろ冗談だ。
これだけの金を払えばオーケーさ。」
ドス!!!
桃太郎の足元になにか刺さった!
見ると人の背丈くらいある巨大なモリだ!
「フッなめた真似をしてくれる…」
桃太郎は小錦クラスのモリを小指と親指で引き抜いた。
「誰だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「俺だ!」
「誰だ!」
「俺だ!」
「いかほど〜〜〜〜!誰なのよ!」
「誰なのよ!と聞かれたら名乗るのがこの世の礼儀。
おれはこの港の世話役
魚河岸男塾だ。
お前たちの生意気な話は全部聞かせてもらったぜ。
お前らを鬼の島まで連れてってやるぜ!」
桃太郎は45秒ほど目を細めた。
そしておもむろに刀を抜き、魚河岸の喉元につきつけた!
「SHI・NU・ZO」
「構わねえ!
おれは妹を鬼に食われちまった!
東京の大学に受かった記念にボーリングに言った帰りに!
おれは鬼を恨んでいるんだ。」
「ほう、悲しいのはわかるがやりとげてもらわないと困るぞ。」
「大丈夫だ。こう見えても船舶学校に行っていたんだ。」
桃太郎は後ろを振り返る。
「いくぞ!
パーティーの
HA
JI
MA
RI
DA!!!!!」
強力な味方を得た桃太郎一行。
いよいよ次話では桃太郎が鬼の島に向かう。
家財道具を売り払ってでも次話を待て!
いや!
MA
TE!!!!