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秘法ウルトラソッ拳修行開始!?

鬼退治のために日南でキャンプを行っていた桃太郎パーティー。


そこで出会った伝説の拳法ウルトラソッ拳の使い手から拳法を習えることになった。


どんな厳しい修行が待っているのか!?



ウルトラソッ拳の使い手毒蝮血槍富士どくまむしちやりふじから秘伝の拳法を教えてもらえることになった桃太郎一行。


今日は弁当を持って毒蝮の家にやって来た。


猿田彦が柄にもなく怖がりながら言った。


「おい、桃太郎。ウルトラソッ拳を習うとは言ったもののどんな厳しい修行なんだろうな…」


桃太郎は遠くを見つめながら独り言のようにつぶやいた。


「恐怖にとらわれるな…」







「ほう…素晴らしい家ですね。」


無口でイマイチ存在感がない三十郎がつぶやくほど毒蝮の家は大きかった。


「フォフォフォッ!これでも日向のドンファンと言われたこともある色男よ。


マンゴー、チキン南蛮、に並ぶ宮崎名物よ。」


柴太夫涼子が冷めた目で


「盛りすぎでしょ。たしかにいい家だけどさ。


どんだけ~って感じ。


ねえ、桃太郎は鮭は皮まで食べるタイプ?」




「皮も食べる…」



「いかほど〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」


甲高い声が聞こえてきた。


玄関のドアがありえない速度で開いた!!!




「おかえり〜〜〜〜〜〜〜〜〜!


からの


ようこそ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」




「????」




「私は毒蝮の妻のQVC美よ〜〜〜!」



猿田彦があきれていう。



「おいおい、また強烈なキャラが来たな。」




桃太郎は10秒ほどだまったあとつぶやいた。




「…だがそれがいい…」



「さ〜〜〜〜〜〜さ〜〜〜まずはご飯食べて!」



「冷汁よ〜〜〜〜〜〜」



「おお!日南に来たときから食べたかったんだ。」


間髪入れず猿田彦が冷汁にがぶりつく。



「ちょっとQVC子、キャラかぶってるんですけど!」


涼子が着物を振り乱しながら言った。













一同はQVC子のもてなしでお腹いっぱい地元の料理を堪能した。







その時ッ!!!!






「どけどけどけどけどけ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」



甲高い声が聞こえてきた!






飛脚だ!!!






「桃太郎殿に文です!!



読みます!!





私だ。


お元気ですか?


私は元気です。


あなたたちが日南に行った翌日鬼たちがやってきて私は家臣を置いて1人で江戸に逃げました。


城はいま鬼たちに占拠されています。



お願いしていた鬼退治、早急に実行していただけると幸いです。


P.S.


暑くなってきたので夏バテには注意!


殿




「!!!!!!????」


桃太郎は立ち上がった。





いや、立ち上がらされたというべきか。



ともかく風雲急を告げる情勢となったのだ。





一刻も早く城を救い、そして鬼たちの基地を破らなければいけない。












「みんな!帰るぞ!」









「おおおおおおおおおーーーーーー!」





桃太郎一行は嵐のようなスピードで去っていた。






「あの〜ウルトラソッ拳は…」






毒蝮は残ったチキン南蛮を食べることにした。










「ありえへんやろ!」




「どんだけ~!」

城からもたらされた情報によって急きょ帰省することになった桃太郎たち。


鬼たちに占拠されたという城はどうなっているのか。


期待に枕を濡らしながら待て!

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