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桃太郎、仲間と共に城に行く!

平凡な高校生の桃太郎は事故により、過去にタイムスリップした。


先祖である進次郎の家に行くと鬼が付近の村を荒らしていることを聞く。


桃太郎は鬼の退治を決意し、のろしを上げた。

「なっ、なんだって、桃太郎。気はたしかか?死んでしまうぞ!」


猿田彦は思わず腰を抜かしてしまった。


「ああ、気はたしかさ。これ以上ないくらいにな!俺はこの国の鬼を根こそぎ退治するんだ」


「!?」


その時派手な着物を着た涼子が着物を振り乱しながら踊り出した。


「いいね〜!私も行く!」


「何?厳しい戦いになるだそ」


「いいよ〜こう見えても結構強い気がするだ〜。臆病者の猿には無理だけどね〜」


猿田彦がいきり立つ。


「な、なんだとこう見えても俺はやり投げで国体に出たことがあるんだぞ。スタバで注文した時がんばって!とメッセージも書かれたことがある!」


「俺も行くぞ。」


猿田彦は拳を振り上げた。


「いいな、桃太郎。俺も行くぞ」


「いいだろう。ただお前剣は使えるのか」


「ああ、小さい頃から江戸の道場に顔を出していたからな。お手のものさ!」


桃太郎は考え込む。


「となると、銃を使える奴が必要になるな…」


「おいおい、桃太郎。そんなに都合良いやつがあらわれるわけないだろ。」


その時、


ズキューーーーン!!


一発の銃声があたりに響き、猿田彦の足元に銃弾が突き刺さった!



「!!!!!」



「…都合がいいとは失礼ですね…」


一同が一斉に声の方に向く。


「いつから私の銃の腕前がそんなにお安くなったのか…」


猿田彦が叫ぶ!


「誰だ!お前は!」





「私の名は雉隠きじがくれ三十郎。女を泣かし、銃に泣く。


狙った獲物は逃がさない謎のイケメン銃使いさ。」


いきなり登場した銃使い、雉隠三十郎。


桃太郎がおもむろに口を開く。


「三十郎!俺の仲間になってくれ!俺は鬼を退治して鬼退治王になりたいだ!」


「いいよ〜OK OK〜」


進次郎、うめ、猿田彦が思わずずっこける。


「何〜登場と比べ軽すぎないか〜!ったく桃太郎、これでいいのか?」


「ああ、いいさ。これでなくちゃいけないのさ…」


桃太郎はゆっくり立ち上がる。


そして叫んだ。


「さあ、パーティーも揃った!城の街に行くぞ!」


「おーーー!」










城の街に着いた一行は早速城に行き、鬼退治の申請を出した。


応募者が多く、待たされるかと思ったらすぐに係の者に呼ばれた。


「てやんでい!こっちに来やがれ」


息のいい若手に連れて行かれたのはなんと殿様のところだった。


「なんと、いきなり殿様か。桃太郎、大丈夫だろうな。」


「心配するな。俺がいる」


「それが一番不安なんだよ…」


だだっ広い広間には殿様以下、城の役員が軒並みいるようだ。


桃太郎一行は横並びに通され、頭を下げた。


おもむろに殿様が口を開く。















「私だ」




「今のところ掲示板の募集に応募してきたのはお前たちだけだ。



時間もないのでお前たちの申請を受理する。


思う存分、鬼を退治してきてくれ」



「ちょっと待て!」


「なんだ」



「俺の名前は桃太郎。殿。ほうびの話は本当だろうな」



「私だ。殿はウソつかない。」



桃太郎はほくそ笑んだ。


「ふふ…狙い通りだ。これで手かがりに現代に帰る方法を見つけるんだ」


桃太郎の顔があやしく輝いた。


「殿!武士に二言はなしだぜ!さあ、みんな鬼退治パーティーの時間だぜ」



「おーーーーーーーー!!!!!!!」


城下町に桃太郎たちの声が響いた。


その声はいつまでも鳴り止まなかった。

殿により、鬼退治パーティーに認定された桃太郎。


果たして鬼は退治できるのか。


どうやって向かうのか。


楽しみにしながら次回を待て!

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