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DOG-狗-

それは、裏切り者――――――――――






「この狗野郎が!!」

「うっ…がぁ!」

多くの男が、黒髪で短髪の青年を押さえつけ、痛めつけていた。

青年は、血だらけで所々腫れている。

そして、その青年と男達の前には、椅子にどっぷりと座ったスーツ姿の長髪の男が一人。

その隣には、黒いサングラスをかけたスーツ姿のスキンヘッドの男がそれを見ていた。

「はぁ。駄目ですよ。そんなに痛めつけちゃぁ。」

長髪の男は、まるで幼い子供に言いつけるように、そう言った。

隣のスキンヘッドの男は、何も言わずに、ただ其処に立っていた。

「でも、東條さん。この狗野郎が―――」

「もちろん。狗を放って置くわけではありませんよ。狗は悪い子ですからねぇ。」

一人の男が文句を付けると、長髪の男―――東條はそれを遮り、ニッコリと笑った。

その笑顔は、その場にあったもの全てを凍りつけてしまうような冷たい笑みであった。

いい例に、その場にいた青年以外の動きが止まった。

「何か言いたそうですね、ワンちゃん。」

東條は、自分を恐れなかった青年を見て、馬鹿にしたようにそう言った。

狗と呼ばれている青年は、それを聞いて薄っすらと笑みを浮かべた。

「バーカ。」

青年は、下がっていた顔を上げ、笑い飛ばしてそう言った。

そう言った瞬間、東條から頭に蹴りが入った。

その勢いで、青年の頭は、コンクリートの床に打ち付けられる。

東條はしゃがみ込むと、青年の髪を鷲掴みにし、頭を持ち上げた。

青年の頭からは、血が流れている。

「あまり、人を馬鹿にしないほうがいいと思いますよ。狗の分際で。どうして狗になっちゃったんでしょうねぇ?」

「どうしてでしょうね。」

東條の質問に、青年は馬鹿にしてそう言った。

東條の笑顔は、消えなかった。

むしろ、纏う冷気は強くなっていた。

青年を捉えていた男たちがヒィッと声を上げた。

「私たちに楯突いた罪は重いんですよ?裏切り者いぬさん。」

東條はそう言って、銃の引き金を引いた。


〜後書き(という名の謝礼と謝罪と説明)〜

この度は、夜嵐水龍の作品を読んでいただき、誠にありがとうございました。

感謝です。(土下座)

誤字・脱字パラダイスだと思いますが、気にせず、スルーしていただけると嬉しいです。

狗って言うのは、裏切り者って意味です。

最後に東條のセリフがそうなっていますね。

英和辞書で“DOG”という単語を調べると、意味の中に“密告者・裏切り者”というものが乗っています。

元ネタは、作者の好きな漫画からでした。

漫画の空きの所に、ラフ画が乗っているのですが、其処にこの単語の意味が書いてあって、そうだ、小説を書こう!(そうだ、京○へ行こう!みたいな)という気持ちになったので、書いてみました。

主人公(青年)の名前が出てきてない―――というより、東條以外名前が出てきていないという状況……。すみません。(土下座)

だって、激短編だったんだもん!!(何この人…)

とにかく、ここまでお付き合いありがとうございました。


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