11「忠犬と女」
短編を書いてみました
素人が書いたので
気に入っていただけるか分かりませんが
一生懸命に書いてみました
暇なときにでも読んで
楽しんで頂けると幸いです(^_^)
「いつまで待てばいいのだろう…」
彼氏が待ち合わせにと決めた
この場所に来たのはいいけど
いつまで経っても奴が来ない
「寂しいものね」
人はたくさんいるはずなのに
一人ぼっちに感じる
銅像の犬もどこか寂しいそう
現れては消えるように人は入れ替わるのに
誰も彼には声をかけない
幸せそうな女も
不幸そうな男も
みんな…
でも
銅像の彼は寂しさを表さず
真正面を見続けている
「アナタはいつまで、主人を待つつもりなの?」
多分
こんな事はたくさんの人が考えることだと思う
でも
ここにいると
そんなことを思ってしまう
いや…
思わずにはいられないの
その揺るがぬ表現を見ているとね…
さて
暇潰しに考え事はしてみたけど
奴はまだ来ない
そういえば…
私は何のために待っているのだろう
彼と話すため?
彼を見るため?
もしくは
彼に抱かれるため?
はぁ…
なんか考えてたら馬鹿馬鹿しくなってきた
ごめんなさい
私はそこまで彼のようにはなれないわ
そこまで賢くないもの
人よりも犬の方が我慢強いなんて
情けなく感じるけどね
寂しい女が一人
今日も寒空の下
男に振り回されてる
ハチ公に見せた彼女の背中には
彼とは違う生き方の
見せたい強さ
そして隠したい寂しさがあった