ナガイイチニチ
すると 震えは徐々に止まり 苦しそうな表情
から安堵の表情に変わっていた
「よ 良かった・・・」力の抜けた声で言うと
「有難う 手を差し出してくれて 有難う」
そう白木さんが 言ったのでした
突然の頭痛の原因は医師も分らず 治まるまで
の時間も日を増す毎に 延びていると言う
と言う事は 苦しむ時間も延びているのか
だけど 当の本人の白木さんは 何もない様に
眈々と説明する様に 喋った
僕はそれを聞きながら 思った
大変な病気じゃないと いいんだけど・・・と
するとその時 白木さんが言った
「私そろそろ帰りますね」
「もう大丈夫?」
「大丈夫ですよ」白木さんは微笑んだ
「気を付けて またね」
「はい また」
そう言い残して 店から出て行った
何時もなら まだ鼓動が 高鳴っているのに
今日は妙な不安が 胸から離れなかった
まさか今日が最後とか そんな事ないよな
いくら何でも考え過ぎだよ うん 考え過ぎだ
胸の中の不安を かき消す様に 僕は何度も
自分にそう言い聞かせた
そして長かった一日も終わり 看板を店内に
入れると 椅子に座り一息吐いた
まだ胸の不安は消えてなかった
「ハァ〜」思わず大きな溜息がこぼれた
明日は太樹と買い物か・・・
何の因果で野郎と買い物なんかに だけどまぁ
太樹の頼みだし 仕方ないよな
そして長い一日が終わったのでした




