スクイ
それにしても 折角の休みに 男と買い物とは
まぁ 白木さん誘う勇気もないし仕方ないよな
ブツブツ言いながら 眠りに就いたのでした
翌日モーニングが終わり 落ち着いた頃 白木
さんが店に訪れた
「いらっしゃいませ」そう言った僕と目が合
うと軽く頭を下げ 何時もの窓際の席に・・・
ではなく カウンターに座っていたのだ!
だが 背を向けて 紅茶の準備をしていた 僕は
まだ それを知らなかった
紅茶が出来上がり 振り向いて 驚いた
「うわっ」思わず声が出た
「何も そんなに驚かなくても」そう言って
赤くなり 俯いた白木さんにドキッとした
「いえ テーブル席に座ったと思ったから」
「ここだと 邪魔になりますか?」
「全然大丈夫 邪魔じゃないです」
「それじゃあ 良かったです」
そう言った白木さんの顔が嬉しそうに見えた
様な気がした!
そして 自己満足に浸ってると
白木さんが突然カウンターに両肘を着き 頭を
掴んで 小刻みに震え始めた
「大丈夫?どうしたの?」僕が慌てて言うと
「だ 大丈夫 す すぐ お 治まるから・・・」
顔を顰めながら 苦しそうに言った
白木さんが苦しんでるのに 何も出来ないのか
その時 あの夢をふと思い出した
あれは確か 泣いていた白木さんが 夢の中の
僕に救いを求めて 手を差し出していた
今とは状況も違う・・・
でもそれでも ただ見てるだけは 嫌だ
そう思った瞬間 頭を掴んで苦しんでる 白木
さんの両手を 僕はそっと握っていた
すると 震えは徐々に止まり 苦しそうな表情
から安堵の表情に変わっていた
「よ 良かった・・・」力の抜けた声で言うと
「有難う 手を差し出してくれて 有難う」
そう白木さんが 言ったのでした




