ビニール袋に敵わない日
掲載日:2026/10/27
春の日。
買い物を終えた家族は、親子4人、2列で歩いていた。
前に母と娘、後ろに父と息子。手を繋いでいる。
母親は左腕に、父親が右腕にパンパンに膨れ上がった大きなビニール袋を片手に持つ。
そんな中、旦那は思った。
俺も妻と手を繋ぎたい!!
しかし、4人並ぶのは良くないと妻に言われ一瞬しょげるが通行人の邪魔になるのは確かなので仕方ないと納得する。
偶然、誰もいない河原の道を歩く。
旦那が袋を二つ持つと言い出し、妻からの腕が痛くなるわよという意見を振り切り4人並んで歩いた。
右腕に二つ分の重さがのしかかる。
しかし、途中で腕が痛くなってしまい、ギブアップ。
結局妻と一つずつ袋を持つことになった。
前を歩く妻と娘。
ジンジンする右腕。
やれやれ、ビニール袋には敵わないか。
荷物を持つ妻の手と赤くなった自分の腕を交互に見てそう思うのだった。




