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悪魔憑き

いつも変な夢をみる。

夢の中でよく分からない “誰か”が俺に話しかける。

「ここから出せ。僕を求めろ。」

とよく分からない者によく分からないことを言われ

何者なのか聞き返そうとするといつも口が動かず夢から覚める。


今日もその夢を見た。

俺は14歳ながらにして大体のことに関しては超がつくほど無関心だ。

そんな俺ですら、流石に繰り返されるその“謎夢”の意味やその“誰か”のことを寝起きながらに思いを致していた。


今日も空気は特に澄んでおらずどちらかと言うと荒んでいる。

理由は1つ今は“世界戦争”の真っ最中だからである。


厳密には戦争自体は2年前から始まっていたのだが、

落ち着くどころか、争いはある出来事を境に飛躍していった。

その出来事とは、

ズバリ俺ら特殊能力持った人間の出現と能力の兵器利用によるものだ。


世界は2198年世界的規模の戦争期最中、

何が原因なのかも分からず突如として、

ある特定の人間にだけ、

特殊能力【白】という名の能力を持った人間が複数発現し、確認される 。


その“白“というのはどう言った能力なのかといえば、

戦争期最中にも関わらずなんの因果か、戦闘と混沌を引き起こすだけの為に作られたような能力である。


概要は白き炎を身にまとうことで他社に攻撃をするためのような能力であり、

個々で“強さ“や“火力“そしてどのような“形“が全くの別物であり、

個人差が生じるため俺目線合理性があるようには感じられない。


今言った通り、個人差が激しいものであるが故に一概に扱い方が定められておらず

大半が使い慣れていないため雑に扱ったやつらや制御が効かなかったヤツらは

炎の暴発 そして自分の炎で再起不能な程の大火傷火

これらの原因で能力者は既に何人かの能力者で死者が出ている。



そして現在2200年

能力者が発現して2年あまりで白の能力の扱いに慣れた悪人たちが

能力悪用により国の一般人を襲ったり、私利私欲を満たすためにとにかく暴れた。

ただでさえ戦争さなかだと言うのに内戦なんかに発展しかねないような事態が立て続けにおこり続けた末に

一般市民からの眼差しはまさに”恐怖心”

そして能力者に対しての“信頼度”が0になり差別やデモが行われ、悪意のない善良な能力者もほぼ全員が住居地区を分けられスラムのような街で過ごすことを余儀なくされ、自由権の剥奪や人権剥奪されたのと同時に能力者はこう呼ばれるようになった。

【悪魔憑き】と。


先程も説明はしたと思うが、

俺もその悪名高い“悪魔憑き”である。

ただ俺は基本全てどうでもいい為俺がどう呼ばれようとどうでもいいとさえ思えてしまう。。



そして今俺はどこにいるかと言うとスラムにいる訳ではない。

【黒の稽古場】という施設に身を置いている所存だ。

ここがどういう所かと簡略化して言えば

人権を失った俺ら悪魔憑きにに更に兵器になることを強要してくるような施設だ。


国は戦争期最中勢力不足だった。

そのため戦闘に向いている白の能力者の出現と共に

戦力として部隊に取り入れる目論見を立てていた。


そんな中戦争期の日本国防協会は何度か能力者を募って実戦投入を繰り返していたものの能力を扱えずに

暴発・自爆・腕が溶けるほどの火傷に伴い仲間割れが見られ、

国は能力者の実戦投入を諦めることを余儀なくされるのだった。


だがそんな時、ただ一人。ただ一人だけ希望が如く

白の能力を巧みに使いこなし敵軍をたった一人の力のみで滅ぼした戦士が現る。その人物の名を

【ミヤサカ】という。



そこで白の能力者の本格的な実戦投入に兆しが見えた

日本国防協会は、

ミヤサカ率いる “特殊部隊”【白の戦士】の結成を企てる。

ミヤサカは国防協会の申し出を快く承諾した。


そして

“強力な白の戦士の育成 ”

“特殊部隊 白の戦士の部隊員厳選”

“能力の扱い方”

全体的な白の能力向上

そして悪魔付きを勢力にすることを目的とした

「白の戦士」の結成にむけ作られた施設が

「黒の稽古場」と呼ばれる施設である。



ただ、施設と聞くだけではいい風に聞こえるかもしれないが、俺らは飽くまで悪魔憑きとして

教師のミヤサカに教わる側の者であるため

既に人権などあるようでないものだ。


その証に能力者は無条件にこの施設に移住し訓練を受け戦闘に人生を費やし国のために身を削ることを余儀なくされている。

それ故に俺もここにいるのだ。

自分の意思で足を運んだと言うよりは連行されたに近しい。


そして稽古場には規約がありここに入る前に

“チョーカー”のようなものをはめさせられる。

あとから聞いた話によると俺らの暴動用らしい。

そして規約とは


“稽古場への移住の拒否”

“稽古場から抜け出す”

“使用許可なしで能力を使用する”

“一般市民を襲う”


などの規約違反を行うと、

【檻付き】という最悪の悪名がつき一生を監獄で過ごす。またはその場で処刑されてしまう。


そして実戦訓練が始まったタイミングで

教師ミヤサカに戦力外だと認識された時点で人権もないため “檻付き”になってしまう。


まぁ、個人的には札つきにさえならなければいいかな

なんて思ったりしている。

とつらつらと考え込んでいると

施設中にアナウンスが鳴り響く。


「白の能力者たち。これから能力測定を始めます。

速やかにメインルームへ集まりなさい。」


というアナウンスだった。

これを聞いた瞬間俺は指先が少し震えた。

なぜなら俺は白の能力に目覚めこそしたが

全くと言っていいほど白き炎が出ないのだ。


厳密には出ているのだが

目視できるほど出ていないのだ。

それ故に戦力外にされては檻付きになってしまう。

それだけは避けたい。


いやそれにしても14歳の少年にこんな理不尽を押し付けるってどうかしてるよな。と廊下を歩きながら


「はぁ…。」


とため息を着くと後ろを歩いていた少女?に驚かれた声で話掛けられる


(少女?)

「き、君な、な、何歳?!」


と問いかけられた。恐らく背丈も小さいため驚かれたのだろう。そして俺は14歳だと自身の年齢を答えた。


すると少女?は

何処か怒りが現れつつもどこか悲しい表情で僕にこう言った。


(少女?)

「そんなに若いのにさ、悪魔付きだなんて言われて

腫れ物扱いされて、挙句の果てには戦わせるなんて。

信じられない。」


といい終える。

俺はこの少女?はなんなんだ?

と言わんばかりの顔つきで彼女を見つめていると

彼女は慌てたような顔で自己紹介を始めた。


(少女?)

「ごめんね!!自己紹介がまだだったね!!

私の名前は 相澤!よろしくね!

えーっと、、君はー…?」


と相澤に俺の名を聞かれたので答えようとした途端

相澤が慌てながらこう言った。


(相澤)

「やややややばいよ!ていうか急がないと

能力測定遅刻しちゃう!!ごめんね!!先行ってるね!!」


とあっという間にメインルームまで走っていってしまった。

久しぶりに人と会話をした気がした。

能力測定の恐怖は相澤のおてんばさに圧倒されたのか分からないがどこかに消え去っていた。

俺も能力測定を受けるために小走りでメインルームへ向かうのだった。


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