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登場人物紹介+用語集

■登場人物紹介■


【タイロ・ユーサ】

 本名:遊佐泰路。年齢はハローグローブ管理局の成人年齢に達したばかり。

 出身の旧身分制クラスはCTIZ-LOW。

 管理局シャロゥグ支部の獄卒管理課の新米獄吏。

 ヘタレで穏やかな性格だが、別におとなしいわけではない。妙なところでコミュニケーション能力が高い。あどけなさの抜けない青年。よくよく見ると意外と美少年な感じの風貌だが本人に意識はない。

 ユーレッドのことはヤバイ奴だと思っているのだが、なんとなーく惹かれるものがあるらしく、色々知りたいと思っている。

 あと多分心臓に毛が生えている。神経は図太い。


【ユーレッド】

 登録名:獄卒UNDER-18-5-4。年齢不詳。見かけの年齢は三十代くらい。出身の旧身分制クラスはWARR-LOW。前科含めて過去の主なデータが消失している。

 シャロゥグ支部所属の獄卒。素行不良のため評価はUNDERであるが、囚人ハンディングの成績はエース級。快楽殺人癖があるらしいが、獄卒同士の同士討ちや囚人ハンティングで晴らしている。

 右腕と右目を失っているが、戦闘力向上目的での修復が禁止されており、本人もあまり義肢を使わない。その代わり左手首の裏に送受信機を埋め込んでおり、アシスタントのスワロと感覚や情報を共有している。

 アブナイ一面がある上、正義感はさほど強くなく、皮肉屋で冷徹。一方、それなりに男気はあり、基本的に頼られると弱いので、結果的に人助けしていることもあるらしい。というようなところで、可愛げはあるので、友人知人もそれなりにいる。

 あと多分ツンデレ。素直じゃない。

 

【スワロ】

 登録名:SW-MAYRAIN08。ユーレッドの索敵用アシスタント。

 手のひらサイズの赤い達磨みたいな外見だが、いくつかの形に変形が可能。なお武器由来型と言われるものでこちらは子機であり、本体はユーレッドの腰の佩刀。

 現在は簡易型の人工知能搭載によるナビゲーション端末が人気である中、旧型だがちゃんとした人格のある人工知能搭載の自立型アシスタント。会話は直接つながっているユーレッドとしかできないため、きゅーきゅーぴーぴー電子音で鳴いているのが聞こえるだけであるが、意外と感情はわかりやすい。

 ユーレッド曰く「毒舌家で口が悪い」「口うるさい」らしいのだが、傍目にはご主人に忠実な健気なかわいい子である。

 ちなみに性別は不明。


【ジャスミン・ナイト】

 本名:内藤夜寿美。タイロの幼馴染。タイロとは保護施設で育っている(ハローグローブの子供は自然的な出生率が低いこともあり、揃った両親のもとで育つことのほうが珍しい)。タイロからはヤスミちゃんと呼ばれる。

 しっかりした気の強い娘で、美少女然とした外見。なんだかんだでタイロを心配して世話を焼いている。

 メガネをかけているが、度がはいっておらずファッション的意味合いが強い様子。情報処理能力に長けており、一年早く管理局に取り立てられており、獄卒管理課で情報管理を任されている。仕事の内容はタイロは知らないが、優秀な職員と評価され機密情報に触れることもできる立場のようだ。


【ミズ・ウィステリア】

 ジャズシンガー。

 ベール16によると、かつてベールの賭場にも出入りしていた女だったが、現在は管理局で機密の高い仕事を行う調査員エージェントをしているらしい。妖艶な美女で、ユーレッドに一方的に惚れているらしい。


 *


【メガネ】

 獄卒管理課の職員でタイロの直属の先輩。本名は知らず、登録名はタイロが覚えていない。皆にはメガネと呼ばれており、本人も名乗るつもりがあまりない。由来となったのは、彼が珍しく度入りの眼鏡を愛用していることから。

 優秀な職員で別管区へ留学歴もある。一方、獄卒管理課のスレた雰囲気に染まっているせいで何かとドライで冷たい。獄卒はゴミクズとしか思っていないが、これは彼に限ったことでなく獄卒管理課の獄吏として一般的な考え方。


【ラッキー・トム】

 べール16の賭場などに出入りしているCTIZ-LOWの男。獄卒ではない。

 口のうまい軽いオシャレな男。聞き出した情報などは、幅広い顧客に売り飛ばしているらしい。ユーレッドとは旧知の仲。ユーレッドも彼の性格はよくわかっているので、別に信用していない。


【ベール16】

 登録名:獄卒STANDARD-2-5-16。出身の旧身分制クラスはWARR-HIGHであり、その立場から不良獄卒達を監視する役目を仰せつかっている。ただ、実際彼がやっているのは自分の所有ビルを賭場にする程度のことらしい。

 ユーレッドとは旧知の仲。現在も金回りがわるいが、かつてそれゆえに事件を起こしたことがあり、獄卒に堕ちた模様。

 何者かに依頼され、マリナーブベイへの獄卒派遣に関わり、ユーレッドに仕事を持ち込む。


【ハブ】

 登録名:獄卒UNDER-8-21-2。出身の旧身分制クラスはWARR-LOW。

 ユーレッドにも平気で絡んでいける陽気な不良獄卒。いい加減で素行不良なのはさることながら、意外と気のいいやつ。マリナーブベイにも同行予定。


 

■用語■


【HELL-0-GLOBE】

ハローグローブ。この世界のこと。


【管区】

ハローグローブの行政単位。彼らがいるのはE管区シャロウグ地区。世界はいくつもの管区に分かれて統治されている。管区間の移動どころか居住区間の移動も許可制であり、移動の自由は基本的にない。


【管理局】

ハローグローブを治める行政局。


【獄吏】

管理局職員のこと。いわゆる公務員。


管理者アドミニストレータ

世界の管理をする二十五人の統治者。アルファベットでAからZまでいるらしく、呼び方は管理者Aなど。AからEまでの五人は特に元老扱いされている。なお、存在が不確定な管理者もおり、空席があるのではとうわさされているが一般市民には詳しいことは知らされない。通称アドミ。

ということで、一人が一管区を管理しているのではなく、掛け持ちがおこなわれているとのこと。


旧身分制クラス

かつて使われていたといわれている、出身による身分制度。今は廃止されており、特に名乗る場面もないのだが、閉じられた世界である獄卒の間では特に強い意味を持つ。

主に軍人身分のWARR(ウォール)、市民であるCTIZ(シティズ)、貴族のARST(アリスト)などがあげられ、これにHIGHとLOWで家柄の上下を分けられている。古いしきたりが生きており、WARR身分出身者は慣習として佩刀することが多い。



【識別票】

この世界の住民ならだれもが持つといわれているIDカードとパスワードが一緒になったようなもの。通常、頭か心臓に所持しているとされる。これをなくすと世界の認識ができなくなり、体が維持できなくなるという。またこれが無事であれば、肉体が損傷しようが蘇生できるともいわれている。

とはいえ、実際に生活していてそれを意識するシーンはほとんどないらしく、自分の識別票の存在を彼らが感じることはほとんどない。


汚泥スラッジ

この世界における汚染脅威。見かけはタールのような粘り気のある黒い物質で、これに識別票が汚染されると、情報が書き換えられて人の姿を保てなくなる。なお、伝染性がある。

そもそもは汚泥を貯蓄していた施設からの大規模漏洩により、世界中に散らばったといわれているが詳細は一般市民には伝えられない。


囚人プリズナー

汚泥により汚染された人間のなれの果て。不定形なスライム状のもの、獣のような姿のもの、虫のようなもの、植物のようなもの、ほぼ完璧な人型などがある。汚泥に識別票が汚染されると、書き換えられ乗っ取られてしまい、ほかの人間を襲って伝染させてしまう脅威となる。

なお、戦闘能力のある人間が囚人化した場合は、生前得意としていた武器を再現することが多く、特に犠牲者に獄卒が多いため刀剣を持った囚人が非常に多い。強い囚人については賞金がついていることもある。


【獄卒】

囚人に対抗するために組織された使い捨て戦士のような存在。ほぼ全員が重犯罪を犯した犯罪者であり、刑に服する代わりに獄卒になっている。

獄卒になる際に、なんらかの肉体改造を受けているらしく、肉体が損傷しても識別票が無事なら自然治癒を含めて回復できる特殊な体を持つ。また、汚泥耐性も強い。また獄卒になると、ほとんど外見年齢も変わらなくなるとのこと。

ということで、実質不死身であるが、囚人との戦闘が義務付けられることや極限状態に追い込まれやすいことなどもあり、精神的にもたなくなる獄卒が続出しており、耐用年数は五年ともいわれている。(なお、うまくやっている獄卒もいるにはいる。ハブとかも割とそういう感じ)

そういう経緯もあり、仲間内でもめ事が起こりやすいが、同士討ちを避けるために、囚人を仕留めたときに快楽を感じるように設定されているとのことで、遊びで獄卒を斬っているユーレッドですら、『獄卒相手では藁人形を斬っているような感覚がする』という感じであるらしい。

評価によりOVER(模範囚)、STANDARD、UNDER(問題児)と階級が分かれる。また善行ポイントなどといわれる持ち点が±200点与えられており、+200点で評価があがり、-200点で評価が下がる。UNDER評価の獄卒が-200点を超えると、コキュートス基地と呼ばれる囚人がわんさかいる北国送られて強制的に戦闘させられることになっており、大概の獄卒はこれを恐れている。


【獄卒管理課】

名の通り、獄卒を管理する部署。違法獄卒を取り締まる役割も持つが、基本的には彼らを刺激しないようにうまくコントロールする役割を与えられている。獄卒の中には長年の戦闘により精神が摩耗しており、時に話が通用しないものも多いため、そのため、特に現場職員にはスレた人間が多い。獄卒とのコミュニケーションを図ろうと思う人はまれ。

ただし、OVER、STANDARD評価の一部有力者の獄卒と管理課獄吏の癒着もよくある話であり、お互い利益を供与したりすることは日常茶飯である。


【囚人ハンティング】

獄卒による囚人狩りのこと。狩った囚人は識別票情報を専用端末で取得し、それを提出することでポイントや報酬に変えることができる。


【獄卒用索敵アシスタント】

獄卒用のナビゲート端末。囚人の位置を探したり、識別票情報の読み取りに使われる。現在は簡易なものが主流であるが、獄卒の精神の保護も考え、カウンセリングもできる人工知能を搭載した自立型アシスタントも存在する。

なお、その際、獄卒が愛着を持つように愛用武器の一部をコアとして仕込み、武器の子機としてアシスタントを作る場合もある。その場合、燃料は囚人の汚泥コアになることが多い。またメンテナンスコストもかかり、そのような理由から自立型かつ武器由来型のアシスタントを侍らせることができるのは、囚人ハンティングエースの獄卒ぐらいなものである。


【マリナーブベイ】

E管区の西方にある島にある都市で、享楽的な娯楽の都市としてつくられたテーマパークのような街。E管区に隣接するJ管区が主に管轄しているが、建設には複数の管区がかかわっていることもあり、小刻みに地区により、それぞれの管区によって複雑に治められている。

海を隔てていることから囚人の流入は少ないが、輸送船により他管区からの囚人が持ち込まれることも増えている。

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