表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

タイトル未定

作者: 暇人

『ただの気まぐれである』

僕は改札が通り、深夜の列車に乗り込んだ。

列車のシートに座ると次々と変わる景色が映っている訳だが、僕には興味がない。

ネットワークを通じて、とある駅と駅の区間がどのような景色であったかとあるトピックで語られていた。

僕は飽き飽きしながら「君たちは暇かよ」と溜め息を漏らしたことさえあった。

それほど景色についての議論について語るだけ無駄だと思っている。

この田舎の深夜列車には乗ろうと考える輩は僕だけだろう。そう思えるほど誰もいない。

「この列車の旅行客は僕だけではないようだ」

車両間に構成される貫通路の扉が開いた。

白い手袋とユーモアある帽子の男は微笑みながら言った。

「今度はどちらへ行かれるのですか」

僕はいつもの慣れた口調でこう言ってやったのさ。

「情報収集が終わったから次の平凡な田舎を探すだけさ」とね。

その男も頷きながら無言で車両間に構成される貫通路の扉に向かった。

「不気味な奴だな」と小言を言いながら窓見上げることにした。

僕の友人たちはいつも暇そうな顔してるよ

ある者はネットワークのトピックについて議論

ある者はネットワークのトピックから考察する者

ある者はネットワークのトピックを提供するもの

他にもあるね。ただね。どれも共通している点は僕の友人たちは暇で仕方ないのさ。

トピックだけが唯一にして暇な時間を解消してくれる情報源なんだ。

このトピックは僕の仲間達でも別々なトピックを持っている。

トピックを持っている者の性格や日頃の態度で変わるものだから暇な奴らが時間潰しのように集めてる。

トピックを持っている者から話を聞いて、トピックとしてインプットして行くのが僕の仕事。

トピックとは話のタネとも言い切れるね。

つまり、僕も暇で仕方ないのさ。

僕は「にゃ-」と呟いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ