マリル街
俺はサーチャを助けお礼に街に案内してくれるという誘いに乗った。
街がどこにあるか、どのぐらいの規模かなどは存在情報を見たときすぐに分かったけど。
「では行きましょうか、コウタさん」
俺は極度の興奮状態に至ってるせいなのか人形の魔物を倒しても何も思わない。それとも俺はゲームの世界だと思いこんでるのかもしれない。
「コウタさんって、そんなすごいスキルを持ってるのにどうして有名じゃないんですか?」
「まぁ、人が少ない所で住んでいたから」
村や集落といった規模っていう設定で
「あんまり人を詮索するのはやめといたほうがいいと思うよ、あまり聞きすぎるのもマナーが悪い」
俺はそれっぽいことを喋り、サーチャに詮索をやめさせた。
「そ、そうですね」
そう思っていた節があるのか詮索はやめてくれた。
俺達は今もうすぐ街の門前まで付くところだった。
「おい、この街にきた目的は?」
門番らしき人、いや門番か、
「冒険者ギルド登録に来ました」
「あ~、冒険者希望ね、誰か保証人なってくれる人いない?」
「あ、私がなります」
とサーチャは言うと腕輪?みたいなのを門番に見せて
「Cランク冒険者か、よしもういいぞ」
門を開いてもらい俺達は街に入った。
「冒険者ギルドはこっちです」
サーチャに連れられ冒険者ギルドの所まで連れて行ってもらった。
やべぇ俺女の子と一緒に歩いた事ねぇよ。
僕達は木製のドアを開け冒険者ギルドの建物に入った。
そして受付らしき所に向かい、
「すいません、冒険者登録お願いします」
「分かりました。ではスキルや魔法など、何か得意なものはありますか?」
定型文を受付嬢は笑顔で言ってきた。
「魔法はありませんが、スキルはあります」
ちょっと驚いた顔をした受付嬢は、
「攻撃系、防御系、特殊系どちらの分類に入るスキルでしょうか?」
驚いたって事はそれだけ所有者少ないのかな、まぁそんな事より正直俺が創ったやつどの分類にでも入るんだが(数も多いし)ね。
「スキルいっぱいあるので3つの分類全部入りますよ」
「いっぱい!?…では所持しているスキル3つを見せてください」
一瞬驚いたがすぐにあ、こいつ嘘ついてるなみたいな顔になった受付嬢だった。
「では、一つ目お手軽なやつから行こうかな」
俺は冒険者ギルドに似合ってないきれいな花瓶を指差し、
『削除』
すると一瞬で花瓶はなくなりその中に入っていた花も消えた。
受付嬢は3つと言ったので、あと2つだったな。
『物質創造』
正確には想像した物に鑑定をかけ、存在情報が出たらそれコピーして創るだけだけどね。
物質創造をすると金インゴット3つが受付嬢の前へ現れ、受付嬢はびっくりし硬直していた。
『魔物創造』
実際はモンスター遊戯の存在情報をコピーした物質創造を魔物に変えただけだが。
遊戯は5体出現して、俺へ向かって敬礼をした。
思考情報いじれば簡単だな。
俺は魔物の消すのは流石にだめだなと思い、俺が一日掛けて創った。
『アイテムボックス』
宇宙空間を鑑定し、存在情報をコピーしアイテムボックスになるように修正や新たなコードを加えていったりしてやっと完成した。
ちなみに大きさは宇宙規模の新しい物を作ったので中はいくらでも入る。
宇宙空間はさすがに情報量すごすぎたので時間がかなりかかってしまった。
「し、失礼致しました。スキルは通常一つ持っていればすごい方なので3つもあるとは」
受付嬢は汗をかきながら、ペコペコと頭を下げていた。
「いや、そんな簡単に信じたら業務が成り立たないと思うので仕方ないですよ」
「ありがとうございます」
「で、では説明させてもらいます。冒険者はE、D、C、B、A、S、SS、SSSとランクがありEは冒険者とはまだ言えない仮登録みたいな物です。Dは冒険者見習いとなり、Cからは冒険者として一人前になります。門の通行料免除、付き添いも免除になるなど冒険者のギルドから受けられる恩恵はCランクからとなります。Cランクからモンスターの波が来る場合出兵として出るようになります。出兵できない相当な理由を述べたうち金額を払って頂きます。
Cランクは10万ペニー、Bランクは100万ペニー、Aランクは1000万ペニーとランクが上がるごとに0が一個ずつ増えていきます。出兵出来なかった場合支払われない時は冒険者ギルドからのランク剥奪、追放となります。ではあなた様は冒険者ギルドの約束となっているのでEからとなります。」
EランクDランクは雑用又はちょっとしたモンスター退治となるのかな?
小説内だったらなんか憧れてたんだが、なんか現実的で冷めたな。
「分かりました。」
「サーチャさんも今日はありがとうございました。」
「い、いえ何か困った事があれば言ってください!力になります!!!」
サーチャちゃんは優しいな。
俺はサーチャちゃんと別れた後、適当な森にテレポートし面白い事がないか広い範囲で鑑定をかけた。