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15 2度目のスキルの芽生え

前回のあらすじ

 中級の交流会を見てたらゴーンゴーンガシャーンってなった

すごい衝撃音が響き渡ったが今回は意識を失わずに済んでいる。

手を握ったり開いたり、顔に触ったりしてみるが特に違和感は無かった。


周囲を見渡すとあんな凄い音だったのに門も平気そうだし、修練場の床にも建物にも特に壊れた物は無かった。

あれ、建物から門まであんなに離れてたっけ?ちょっとだけ空間が広がっている。そんな気がする。


周囲を見れば尻餅をついている人も多かったが、そのまま立ってる人も少なくなかった。

みんなあっけに取られたような表情をしている。

流石の剣術道場だ。あのぐらいの揺れに耐えられるぐらい足腰を鍛えるにはどうしたらいいんだろう。


そうだ、スキルを習得したという【コンソール】が出ていた。

この道場で獲得した分もあるし、改めてステータスを見てみよう。

奮発してレベル5【ステータス】を使ってみるか。


■■■

 ユーキ(地球人(アースリング)・男)

 通り名:便所の魔神

 能力値

  体力  95 /95 (86+9) [ 355 /860 ]

  魔力  66 /96 (87+9) [ 669 /870 ]

  筋力  84   (76+8) [ 742 /760 ]

  器用 114   (81+33) [ 125 /810 ]

  敏捷 114   (87+27) [ 5 /870 ]

  体力回復力 1/30秒

  魔力回復力 1/30秒

 状態

  健康

 スキル

  ・身体

   【体力強化】1 [ 1125 /3000 ]

   【魔力強化】1 [ 532 /3000 ]

   【筋力強化】1 [ 1602 /3000 ]

   【器用強化】4 [ 139526 /300000 ]

   【敏捷強化】3 [ 8170 /60000 ]

   【視力強化】1 [ 313 /6000 ]

   【受け流し】1 [ 402 /3000 ] New

   【回避】1 [ 28 /3000 ]

   【体術】2 [ 149 /15000 ] +1 Up

   【再生】2 (1+1) [ 232 /3000 ]

   【打撃耐性】1 (0+1) [ 1 /400 ]

   【切断耐性】1 (0+1) [ 1 /400 ]

   【刺突耐性】1 (0+1) [ 25 /400 ]

   【圧迫耐性】2 [ 25000 /30000 ]

   【魅了耐性】2 [ 1105 /30000 ]

   【気配察知】1 [ 555 /6000 ]

   【魔力吸収】1 [ 993 /12000 ] New

   【並列思考】3 [ 90112 /240000 ]

  ・武器

   【剣術】2 [ 4133 /30000 ] +1 Up

   【槍術】1 [ 2601 /6000 ] New

   【短剣術】1 [ 561 /6000 ]

   【爪術】1 [ 100 /6000 ]

   【投擲術】1 [ 126 /6000 ]

   【飛剣術】10 [ 605 /12000000000 ]

  ・魔法

   【風魔法】1 [ 3926 /9000 ]

   【念動魔法】1 [ 181 /9000 ]

   【生活魔法】4 [ 120002 /1200000 ] New

   【風圧耐性】1 [ 3603 /9000 ]

   【炎熱耐性】1 (0+1)  [ 1 /600 ]

   【冷寒耐性】2 (1+1) [ 303 /9000 ]

  ・芸術

   【歌唱】1 [ 1825 /3000 ]

   【弦楽器術】1 [ 1133 /6000 ]

  ・加工

   【調理】3 [ 4400 / 120000] New

   【解体】1 [ 728 /6000 ]

   【解錠】1 [ 3 /6000 ]

  ・成長 New

   【見取り稽古】10 [ 15 /9000000000 ] New

  ・異世界

   【コンソール】1 [ 700 /9000 ]

   【ステータス】2 [ 40 /60000 ]

   【イクイップ】1 [ 5 /12000 ]

   【エネミーサイン】1 [ 191 /9000 ]

   【ターゲット】1 [ 214 /9000 ]

   【ターゲットライン】1 [ 112 /9000 ]

   【インベントリ】1 [ 507 /12000 ]

   【インタープリター】1 [ 32 /9000 ]

   【AFK】7 [ 1378742 /90000000 ]

   【ウィスパー】1 [ 101 /6000 ] New

   【ファンファーレ】1 [ 205 /6000 ]

   【ブライトネス】1 [ 210 /6000 ] New

   【ミュート】1 [ 201 /6000 ] New

   【冒険者カード】4 [ 217501 /1200000 ] +1 Up

   【冒険者マニュアル】2 [ 1162 /60000 ]

   【ログイン】1 [ 10 /15000 ]

  ・固有

   【スキル習得】2 [ 2078 /60000 ]

   【成長加速】1 [ 1005 /15000 ]

   【金玉飛ばし】1 [ 482 /12000 ]

   【森崎さん(クローク)】1 [ 867 /15000 ]

 装備

  右手 なし

  左手 なし

  頭部 なし

  胸部 迷い人の服

  腕部 なし

  脚部 迷い人のズボン

  足部 迷い人の靴

  持ち物 

 所持金

  50,492,865(ヤーン)

 犯罪履歴

  なし

■■■


今日だけで冒険者ギルドの講習会で【生活魔法】に始まって【魔力吸収】【ウィスパー】【調理】を習得して、道場に来てからも【受け流し】【槍術】にさっきの【見取り稽古】か。

【スキル習得】とパワースポットの恩恵が凄い。

【冒険者カード】が2つに【体術】【剣術】のレベルも上がったな。


あれ?!【ブライトネス】と【ミュート】がいつの間にか取得されている。

あれか?ガシャーンていう真っ白期間にコンソールが出ていたのか?

【コンソール】を遡って見られる機能があると分かりそうだけど。これすぐ消えちゃうからなぁ。

【スキル習得】で表示されてる【コンソールログ】を取れば見られそうだけど覚えるまで残ってるのかな?


【見取り稽古】はいきなりレベル10だった。【飛剣術】もそうだったけどゴーンゴーンガシャーンがあるとそうなるようだ。

コンソールに流れたように成長というカテゴリが増えていた。僕の固有スキルの【スキル習得】【成長加速】も言われてみれば成長カテゴリっぽい。

【見取り稽古】の名前から何となく分かる気はするけど、どんなスキルなんだろうか?

奮発してレベル5【ステータス】で確認してみよう。


■■■

【見取り稽古】成長/ランク3

五感で感じたスキルの経験値を取得する。レベルに応じて取得経験値が増える。

レベル1で、一時間にレベル2必要分の10%までの経験値を取得できる

観察対象者のスキルレベルに応じて獲得経験値は増減する

■■■


説明はいろいろ書いてあるけど、結局、経験値がどれだけ貰えるかが分からないな。

【冒険者マニュアル】に書いてあるという経験値1が1時間相当分というのは最低保証された経験値なんだと思う。

そこからどこまで密度が上げられるかで獲得量が増えるような気がする。

この【見取り稽古】がレベル1だとレベル2の人の動きを10時間真剣に観察すればレベルがあがるらしい。

剣術道場のようなパワースポットだともっと効果があるかもしれない。


そういえば!……今更だけど【飛剣術】のステータスを見ていないことに気がついた。

田波部長の頭を空っぽにしてこいというアドバイスもあって、【金玉飛ばし】も【飛剣術】も仕事を少し思い出すからなんとなく避けていたかもしれない。

ちょっと魔力が心配な気もするけど【魔力吸収】もあるし大丈夫だよね。

もいっちょレベル5で『【ステータス】【飛剣術】』!


■■■

【飛剣術】武器/ランク4

刃物を飛ばし、その軌道を意のままに操る。レベル上昇で距離と操作本数が拡張される

本数はレベルの2乗、距離はレベル×(かける)100メートルの範囲内で操ることが出来る。

■■■


あたた。ちょっと魔力残量が危なかったらしく頭が痛い。大丈夫じゃなかった。

ふー。何々?レベル10だから本数は100本で距離は1キロか。

なんとなく動かせそうな予感はするけど精密には操作できそうに無いな。

【視力強化】があっても1キロ先は見えないかもしれない。

そんなことをつらつら考えていたら、不意に大きな声が聞こえた。


「俺はあれを見たことがあるぞ!!」


頭痛い!ちょっと大きな声出さないで下さい。

声の主は道場主のルーファスさんのようだ。立ち上がってこっちを見ている。


「魔境の開拓地でクルサードの叔父貴(おじき)が【鍬術】をこの世に生み出した時と一緒だ!!」


その一言で周囲がざわめいた。


「あれが!そうなのか!」

「すげえ!こりゃあ自慢できるぞ!」

「あいつが?!一角(ひとかど)の冒険者なのか?」

「さっき【剣術】であっさりやられてたのに?!」

「ひょろっこいから魔道士なんじゃねーか?」


皆さんに比べたら間違い無くひょろっこいですけど、魔道士ってことは無いですね。多分。


「おいお客人!あんた一体誰なんだ?」


ルーファスさんはそう続けた。あれ?さっき宴会の冒頭でルニートさんが紹介してくれたじゃないですか。

こういう社長さんは営業先にも結構いる。決断力が高いので決済までが早いのがうれしいんだけど、話を聞いて貰えるまでが大変だ。

この反応が出るとようやく視界に入ったってことなんだよな。


「父上!先ほども申し上げたでは無いですか!【調理】スキル習得の際にご助力頂いた方でユーキ殿ですよ!」

「お、おう!そうか、すまんすまん」

「ユーキです、道場を見学させて頂いています」


改めて頭を下げて挨拶をした。


「おお!ルニの奴に【調理】スキルを教えてくれた御仁か。それじゃ才能があるわけだな。

良ければでいいんだが……今生み出したスキルがなんだったか教えてもらえるか?」

「あ、はい。良いですよ。【見取り稽古】ってスキルですね。五感で感じたスキルの経験値を習得するというスキルです」

「おいおいおい!なんだそりゃ!道場いらねぇじゃねえか」

「いや、道場は場に力があるのでそんなこと無いと思いますよ」


ちょっとルーファスさんが鬼気迫る感じで怖い。


「ユーキ殿は他にもそのようなスキルをお持ちだと言われてましたから、その一部が世界に受け入れられたということですね」


ルニートさんがフォローしてくれた。

なるほど、このぐらいなら世界に受け入れられるということなのか。

固有スキルになってるスキル群はちょっといろいろ入りすぎなんだな。スキル習得も3種類ぐらい混ざってる感じだし。


「待てよ、ユーキっつったか?!その装い!地球人(アースリング)でユーキか」


なんかルーファスさんがニヤっとして、こちらに近づいてきた。


「ちょっと付き合ってくれねえか?」


ガッシリとした手で肩をつかまれた。

何が起こるか分からないが、逃げられそうにない。僕はそう思った。

次話「16 剣術道場には鬼が棲む」

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