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0 ここまでのあらすじ

1年を越えてしまう前に再開します。

まずは久しぶりなのであらすじから。

―――圧縮あらすじ


ダッカに向かうユーキ一行は山賊に扮する健康神の5高弟ワイザルドに倒され、ルニートは消息不明に。

再ログインしヘルムートで再生したユーキはサイモン、グリベルガを加えてルニート達を探しに出かける。

いろいろあってワイザルドを倒し、ルニートと合流することに成功する。

一息ついたユーキはスキル【リスポーン】を生み、さらに【AFK】のレベルが10に到達した。

その影響でスキル分類【冒険者】が誕生したメッセージが【コンソール】に流れ、世界はぐるぐる回り続けた。

ユーキは思った『あー。これバグってるわ。メンテナンス失敗しちゃったか。』


―――詳細あらすじ


ロックバルトで葛西(ミノリン)を加え、ヘルムートに訪れたユーキ達一行。(4章開始)

会社後輩の藤本(ワタル)からの要請でパッケージ版グラウンドクエストである魔の領域への渡航へ備え、豹人(ワーパンサー)で武術道場の短剣術師範代であるバスピールと魔人(デーモン)で魔法ギルドの指導層魔術師であるゾルラルルの2名を加え冒険者生活を送った。

討伐対象の魔物が落とす古銭に目の色を変えるユーキに引っ張られながら実力を伸ばす4人。

ヘルムートの冒険者達からゴミ収集家(ガベージコレクター)などと呼ばれる程に討伐し尽くした頃、待ち人である藤本(ワタル)はデスペナルティ期間が明けて池田(カズヤ)と共に合流する。


一行は現地知り合いに別れを告げ、一路ダッカを目指す。(5章開始)

大河を渡り、草原を抜け、森を抜け、順調に旅路を進めた一行だったが、丘陵地帯で山賊を自称する大男に襲われ撤退を余儀なくされた。

死んでも再生できるプレイヤーと死ねばそこまでの現地キャラクター(NPC)。


ルニート、バスピール、ゾルラルルの3人を逃がし、なんとか食い止めようとするユーキ達4人だったが、理不尽な暴力の前に池田が倒れ、葛西を守って藤本が、さらにはその葛西が倒される中で、ユーキは山賊襲撃イベントの意味を探った。

山賊の男ワイザーが原初の祝福と呼び、振るった体力・魔力・筋力・器用・敏捷の各能力値の秘めたる力を少しずつ解放しつつも押され続けるユーキ。

せめての一太刀を入れる寸前で先行して逃がしたはずのルニートが戻ってきてしまい、ユーキの代わりに受けた攻撃で彼女は左手を失う。

動揺したユーキはそのままなすすべも無く倒されて強制【ログアウト】となった。


ルニートの安否が不明な中、デスペナルティのため再ログイン出来ずに焦れる勇輝は後輩達に慰められ夜を過ごす。

デスペナルティは翌日も続き、焦れる勇輝は一人で居るのに耐えられずに長期休暇中の会社に出社した。

依頼されていた仕事を早々に終え、惰性で仕事を続けていた勇輝は上司の田波部長に叱られ、再び向き合うべきことを見出す。


やるべきことを整理して挑んだ再ログイン。

ユーキは【メール】によってルニートの生存を確認し、武術道場にて先行してログインした池田(カズヤ)とバスピールに再会した。

バスピールからルニートを追ってゾルラルルも魔の領域にいることを告げられたユーキは急ぎダッカ行きを望んだが、実力不足を自認する池田(カズヤ)、バスピールからは同行を断られる。

強さの底が知れない山賊に、一人でのダッカ行きを躊躇するユーキは、ビガンの短剣術師範であったサイモンと再開し同行を告げられる。

一晩経ってサイモンと共に渡航準備に着手すると、山賊との戦いを経て手持ちの装備品が一回り強化されていることに気が付いた。

サイモンは更にベテラン冒険者のグリベルガを呼び寄せ、3人で魔境を超え、ルニート、ゾルラルルとの再開を目指した。


城砦都市ダッカまで行けば手がかりが得られるものと歩を進めるユーキ達だったが、山賊に襲われた場所付近で無防備に寝ている山賊ワイザーに遭遇した。

慎重に出方を探りたい所だったが、グリベルガの勇み足で戦端を開いてしまう。

戦いはベテラン2名の巧い攻めに加えて、新たに得られた武具やスキルレベルの高い【飛剣術】もあって優勢で始まった。

その優勢も山賊の脅威の防御力と再生力の前に徐々に押し込まれて、やがてグリベルガが倒れ、意識を失う。

それでもユーキには準備した秘策があった。人に向けた使用を躊躇っていたオリハルコン球と【金玉飛ばし】の組み合わせだ。

【金玉飛ばし】は徐々にレベルが上がり、山賊の体力の祝福の壁を突き抜け、確実にダメージを与えたが後一歩と言うところで乱入者が入り弾切れとなってしまう。

乱入者は山賊の連れの女でサイモンを相手取り戦いを始めてしまい、ユーキは山賊ワイザーと一対一の展開となった。


ちらりちらりと視線を奪われる女の精神攻撃が気になりつつも、ユーキは立ち向かう。

強制イベントであるならばと、戦いを学びの場と捉え、戦い方を変えた。

戦いはスキルレベルを上げ、やがて力押しではなく山賊ワイザーの守りを抜いた。

あと一息というところで現れた再びの乱入者は探し人であるルニートとゾルラルルであった。

戦いはそこで終了となる。


ルニートと話をするうちにグリベルガも復帰し状況が明らかとなっていった。

山賊は健康神の第4の高弟である[剛健]のワイザルドで、山賊の女シャプリーンも健康神の門弟だった。

ワイザルドは世界にスキルを生むため、地球人(アースリング)に的を絞りあえて負荷を掛けていたという。

グリベルガは同族の偉人の登場にテンションを上げる一方で理不尽なシナリオ展開にユーキの反応は冷ややかなものだ。


一旦ワイザルドへの文句を棚上げにして。ルニートとゾルラルルの無事を喜ぶユーキ。

ルニートは別れた時に受けた傷は【再生】スキルで再建されつつあったが完全に癒えておらず左手首が無かった。

ユーキは【回復魔法】で彼女の腕を再生し、旅の目的の一つを達成した。


ルニートの傷が癒えた。しかしNPCはリスポーンできないというゲームの仕様に納得出来ないユーキ。

脅威の再生力を持つワイザルドにまで仕方無いと言われて憤慨すると直後にスキル【リスポーン】を習得する。

新たに生まれたスキルの獲得レベルは5で、いつもの地響きが発生し鐘の音が聞こえた後、明滅するエフェクトが発生しなかった。

首を傾げるユーキにワイザルドはこれが普通だと言う。それどころか異世界カテゴリのスキルにレベル10に到達したものは無いという。


装備品の確認を終え、食事の準備が始まる。

弛緩した空気にユーキはそっと【AFK】のお世話になったところ、スキルのレベルが上がりレベル10に到達した。

突然響く鐘の音、割れる世界、目の前が真っ白になり……何時ものスキル習得の流れと違いそのままハイライトが戻らない。

やがてスキル分類【冒険者】が誕生したメッセージが【コンソール】に流れ、世界はぐるぐる回り続けた。

ユーキは思った『あー。これバグってるわ。メンテナンス失敗しちゃったか。』

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