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2 ステータスという不思議なスキル

前回のあらすじ

 長い休みをもらったので久しぶりにゲームを始めた

『チュートリアルをはじめます』

『ユーキはスキル【ステータス】を習得しました』


なんか立て続けにスキルを習得したようだ…というかコンソール?ステータス?それはスキルなのか?


『スキルは名前を口に出すか、脳裏に念じることで発動することができます。

【ステータス】スキルを使ってみましょう。』


ほうほう【ステータス】っと。少し頭がクラッとして

【コンソール】とは別の薄い影のような背景のウィンドウが表示された


■■■

 ユーキ(地球人(アースリング)・男)

 能力値

  体力 50 /50

  魔力 46 /47

  筋力 40

  器用 60

  敏捷 35

 スキル

  ・異世界

   【コンソール】1

   【ステータス】1

 装備

  右手 導入の剣

  左手 なし

  頭部 なし

  胸部 迷い人の服

  腕部 なし

  脚部 迷い人のズボン

  足部 迷い人の靴

  持物 迷い人の背負い袋

■■■


体力とか魔力とかは何となく分かります。

先ほど頭がクラッとしたが【ステータス】を使うのに魔力を1使うのが分かった。


【ステータス】を見て気がついたけど、衣服が替わっている。ジャージと運動靴だ。

腰にはベルトが巻かれ、皮のケースに収まった剣らしきものが収まっている。

背中には中高生が部活に持って行くようなバックを背負っていた。

バックの中を確認すると、水筒と小袋が入っていた。

小袋の中にはオイルライターみたいなものが入っていた。

一通り装備は揃っているようだ。


それから、なんだこれ?異世界?がスキルなのか?

【コンソール】はさっきスキルだと言ってたな?と考えていると説明ウィンドウが表示された。


■■■

【コンソール】

世界の変化をテキストとして認識できる。レベル上昇で認識できる種類と範囲が拡張される

■■■


ふむふむ【ステータス】はどうだろうか?


■■■

【ステータス】

世界の状態をテキストとして認識できる。レベル上昇で認識できる種類と範囲が拡張される

■■■


よくわかったような、分からないような。これレベルとか必要あるの?スキルなの?

見てみた結果、混乱が進んだような気がする。

スキルが謎すぎる。これでゲームを楽しめるんだろうか。

このまま放り出されたら厳しい。チュートリアルさん、続き願いします。


『引き続き、この世界で生きるための戦闘行為を体験してみましょう』

『前方に【魔物】が居ます。【ステータス】スキルで確認してみましょう』


安心した、チュートリアルはまだ続く様だ。

魔物っていうか、少し大きいネズミのような動物が居た。目元が可愛らしい。

どれどれ?敵にも使えるのか。【ステータス】っと


■■■

 ラージラット (魔物・オス)

 能力値

  体力  25 /25

  魔力  30 /30

  筋力  20

  器用  15

  敏捷  34

 スキル

  ・身体

   【敏捷強化】1

  ・魔物

   【牙術】1

■■■


種族が魔物っていうのは、倒して良いよってことかな?

もたもた歩いてるのに敏捷が高いな。【敏捷強化】ってのが効いてるのか。

身体とか魔物とか言うのはスキルの種類のことかな?さっきの異世界ってのは種類みたい。


『【ラージラット】を倒してみましょう。手持ちの剣で切りつけて下さい』


チュートリアルが定番の物騒なガイドをはじめた。

素直に従ってネズミに斬りかかることにする。

腰から剣を引き出してみる。刃渡り50cmぐらいの剣で意外と、いや、結構重い。

重さで刺した方が良さそうだったので、そっと後ろから近づいて上から突き刺した。


「キュエー」

「うわ・・・」


上から刃を落としてみると深々と刺さって、なんか可哀想な悲鳴が出た。結構グロいな。

リアルなのは良いことばかりじゃない。身の回りでは生き物の死なんてほとんど無い。

数年前に飼っていた亀が死んでしまった時ぐらいで、ゲームとはいえ哺乳類が死ぬシーンはじめて見た。

Z指定とか出てたかな?見落としてたかもしれない。


しょっちゅう大事なことを見落とすから後輩の柴田とかに口酸っぱく言われるんだよな。

おまえは俺のかーちゃんか。いや、感謝してますけど。いつもありがとう。

柴田は愛想が良いので、同僚のおじさん達から大人気なので、おじさん達にもちゃんとしろと言われるのが困りものだ。


ネズミがピクピクしているのを見て、遠巻きに見ていたら空気に溶けるように姿が消えた。

同じ場所に少し濁った透明な石と茶色いメダルが落ちている。


『魔物は皮や魔石が売り物になります。しっかり回収しましょう。』


皮を剥げとか言われなくて良かったー。ゲーム万歳。

なんかあっさり倒れたのはチュートリアルだからかな?

落ちている透明な石とメダルを拾う、両方とも意外と重たい。


「あれ?何だこれ!このメダルすごい!!」

メダルは初回の敵が落とすにしてはやけに立派なものだった。

少し大きく厚いそのメダルには、片面に立体的な騎士の絵が掘られており、片面にはデザインされた読めない文字が掘られている。


思わぬ所でテンションが上がる。

このゲームは楽しめそうだ。

次話「3 ゲーム世界のメダルがすばらしい」

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