6/7
remember5
空は、俺と同じ夢を
砂波は、俺と空が、消えてしまう夢らしい。
これも、何か砂波の記憶と関係があるのだろうか・・・・・・
本日の授業6時限のすべてが終わり、帰宅部の空と快人は、下駄箱にいた。
「「今日は、つまらなかった」なー」
空と快人の声が重なった。2人は、目を合わせてから、声を上げて笑った。
俺らは、憂鬱な一日を過ごした。いつも能天気な快人でさえも憂鬱であった。
そんなこともなかったかのように。
すると、どこからか
「ぷっw」と吹き出すような笑い声が・・・。
後ろを振り返ると
そこに立っていたのは、砂波だった。
「なによ。2人してなんでこんな・・・ぷっw」
(笑い混じりでよくわかんねぇぞwおい。)
2人は、同時に思った。
砂波は、思い出したかのように「約束!覚えてる??」と言った。
二人は、戸惑いながらも「「お、おう」」と、返事をした。
するしかなかった。砂波を守るために。そして、約束をしてしまった責任感から。
返事を聞くと砂波は、子供に戻ったかのようにはしゃぎながら言った。
「じゃあ、一緒に帰ろ!昔みたいに!!」
約束事のは、朝の砂波の提案だった。