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memory piece ~あの日の記憶~  作者: 瀬戸浩介
3/7

remember2

砂波「何でわかったの??っていうかいつこっちに戻ってきたの?」

快人「それはね!さっきだよ!あとね!制服ももらったんだ!」

真新しい男子制服を、嬉しそうな顔して、砂波にみせながら言った。

その制服は、紛れもなく、北成見高校(キタナルミコウコウ)の男子制服だ。

砂波「ということは、この学校?!やった!この3人一緒のクラスがいいなー」

期待に胸を寄せているのか、砂波は、嬉しそうだ。

空「そう......だな......。」

何か問題があるかのように切ない声で言った。

快人「ってか!俺らスナハちゃんと同じクラスだって!!」

砂波「だから!砂波(サナミ)だって!というか、本当?!」

空「あぁ、そうだよ。」

砂波「嬉しいなー!2人と、同じクラス初めてだー!曖昧な返事しないで最初からいってよー!」

快人・空「――っ!!」

(ここの記憶......か。小1から中3までずっとクラスが一緒だったのにな。)

快人・空「クソッ!!」

声にならない声で叫んだ。が、砂波は、気づくことはなかった。

砂波「楽しみだな!よろしくね!2人共!」

沈黙が訪れた。だが、この沈黙を一瞬にして破ったのは、快人だった。

快人「よろしくね!スナハちゃん!!」

この沈黙は、砂波にもわかる。

砂波は、なにか不味いことでも言ったかとおもい。

必死に思い当たることがないか考える。

が、途端に 砂波の嫌いな無機質なチャイムが鳴り出した。


キーンコーンカーンコーン


授業が終了するチャイムだった。

砂波は、血の気が引くような、悪寒がした。

授業を一度もサボったことがないのだ。

(まぁ、それが普通なのだが......)

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