remember2
砂波「何でわかったの??っていうかいつこっちに戻ってきたの?」
快人「それはね!さっきだよ!あとね!制服ももらったんだ!」
真新しい男子制服を、嬉しそうな顔して、砂波にみせながら言った。
その制服は、紛れもなく、北成見高校の男子制服だ。
砂波「ということは、この学校?!やった!この3人一緒のクラスがいいなー」
期待に胸を寄せているのか、砂波は、嬉しそうだ。
空「そう......だな......。」
何か問題があるかのように切ない声で言った。
快人「ってか!俺らスナハちゃんと同じクラスだって!!」
砂波「だから!砂波だって!というか、本当?!」
空「あぁ、そうだよ。」
砂波「嬉しいなー!2人と、同じクラス初めてだー!曖昧な返事しないで最初からいってよー!」
快人・空「――っ!!」
(ここの記憶......か。小1から中3までずっとクラスが一緒だったのにな。)
快人・空「クソッ!!」
声にならない声で叫んだ。が、砂波は、気づくことはなかった。
砂波「楽しみだな!よろしくね!2人共!」
沈黙が訪れた。だが、この沈黙を一瞬にして破ったのは、快人だった。
快人「よろしくね!スナハちゃん!!」
この沈黙は、砂波にもわかる。
砂波は、なにか不味いことでも言ったかとおもい。
必死に思い当たることがないか考える。
が、途端に 砂波の嫌いな無機質なチャイムが鳴り出した。
キーンコーンカーンコーン
授業が終了するチャイムだった。
砂波は、血の気が引くような、悪寒がした。
授業を一度もサボったことがないのだ。
(まぁ、それが普通なのだが......)