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文学系

偉大なるピピ

作者: 七宝

 ピピは変な癖を持っていた。私もママも知らない誰かのお墓に、両腕に便座カバーをつけて、ビッグマックを携えて参りに行くのだ。発作的に。


  挿絵(By みてみん)


 こんな感じ。大いにこんな感じ。


 1番大変だったのが沖縄旅行の時だった。

 ピピが突然いなくなったので大騒動していると、ニュース速報で誰もいない海を必死に泳いでいるピピの姿が報道されたのだ。


 両腕に便座カバーが装着されていたのですぐに目的は分かったが、電話も通じなければそこへ行く手段もない我々にはどうすることも出来なかった。


 結局ピピは一度も上陸することなくお墓のある静岡県に到着し、現地でビッグマックを購入して故人と2人で食べたそうだ。


 こうして私たちの沖縄旅行はパーになった。

 ママは本当に怒っていた。だから私はピピとはもう会えなくなって、ププを迎えることになるんだろうなと思って毎日を過ごしていた。


 でも、ママはピピを許した。

 顔がカッコ良いから離れたくないんだってさ。

 世の中結局顔なのよ。

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