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もしも犯人がいなかったら  作者: ユメツキ
7/21

六話 神谷メグル

 9時5分



 俺、神谷メグルは職員室に戻った。この短い時間てやらないといけないことが山程ある。狭い部屋(職員室)にある椅子に座り、パロコンを開いて仕事を始める。


 今は15分程の休憩時間だ。今日から転校生が居るため気を引き締めなきゃいけないのだが、すごく面倒くさい。


 しばらく、作業を進めていると田中がきた。


 「すみません。ちょっと気分が悪いので保健室に行きたいです。」


 「めんどいな。ハァー、わかった。」


 ここには、教師は一人しかいないため体調の悪い人を看病するのも、授業をするのも全部俺だ。一応校長はいるけど、この学校に住んでいるわけじゃないし来るのは滅多にない。


 「俺、どこで間違えたかな。」


 田中を寝かした後、仕事に戻り時間を見て教室に戻ろうとする。


 「十夜、ここで何してる。」


 「あと2分で時間だぞ。連れに来た。」


 「本当にお前は時間に厳しいな。」


 教室に戻り、時間になったら授業を始める。今日は転校生は初日だから授業に参加はしないものの、いつもとすることは変わらない。数学、国語、社会、理科、英語、その他の授業。本当に面倒くさい。






 ――今日も無事に授業を終わらせた。だが、仕事はまだ沢山ある。


 外は暗く、もう10時にはなっているのにパソコンのキーボードをカタカタと音をたてながら終わるかも分からない仕事に取り組む。


 しばらくして、本当に面倒にになった。ダルい、眠い、やる気0%。


 「息抜きに外でも出るか。」


 息抜きと言ってもこれも仕事の一貫であって、夜に外の見回りをしないといけない。だけど、俺は星を見るのが好きだから楽しい方だ。


 コンピュータルームの近くの場所まで来たところで違和感を感じる。


 「何かおかしいぞ。」


 違和感がなにかすぐにわかった。今は、秋なのだから落ち葉があるのは当たり前。けど、このコンピュータールームの外の一箇所だけ落ち葉が全っくなく、端に集められている。


 「誰かが掃除でもしてくれたのか?」


 なんでここだけなのか、そもそもここに来る人は滅多にいないなど、考える前に集められている落ち葉の中に何か入っているのを見つける。


 手を伸ばしてその何かを取ろうとしたところ、[パリンッ]と音が聞こえた。


 「教室か?面倒だな。」


 やむおえず、俺は学校に入り音が鳴った所へ向かった。


  まだ、やることは沢山あるのに。

読んでいただきありがとうございます。

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