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第22話 救出の先

みなさんお仕事に勉強にお疲れ様です。

まず始めに最近評価をしてくださっている人がとても増えています。本当にありがとうございます。

今後もその評価に見合った小説を書けるようにがんばります!!


さてさて実は今日色々と大変なことがあり、朝からネガティブでしたが、なぜか筆が進む進む。

たぶんいつもよりも長いはずです。

なんか区切りの良いところまで書こうと思っていたらどんどん書けちゃいました(笑)

みなさんの明日のお仕事や勉強の活力になれば幸いです。


それでは22話どうぞ!!

3人は階段を駆け上がり、高級感ある扉の前に立っていた。


「この先がデューネの部屋か」

「まだ、護衛がいるかもしれないし、もしかしたらデューネがすっごく強いかもしれないし、気を緩めないで行こう」


3人はアイコンタクトを交わし、扉を壊す勢いで部屋に入っていった。部屋には大きな音が響き、その爆音を聞いたデューネも飛び起きた。


「な、なんだこの音は!?!?」


音のする方を向くと、煙の中から2人と1匹が部屋に入ってくるのが見えた。


「なにものだ貴様ら!!!」


3人の顔が見えたとき、デューネはハッとした。


「貴様は、魔物の一族の、、」


デューネの額からは冷や汗が吹き出ていた。


「あなたが捕まえている奴隷達はどこにいるの???」


リーリエが手に一瞬炎を出して尋ねる。それを見たデューネは一瞬怯んだが、平静を保とうとした。


「なぜそれを聞く?」


恐怖からか声が震える。


「私の仲間を助けに来たからよ。さぁ早く答えて!!」


リーリエの気迫から一歩後ずさりをすると、何か足元に当たった。それを見たデューネはある作戦を思い付いた。


「わかった。それなら奴隷達が逃げ出さないように部屋に鍵をかけているんだ。その鍵を渡すからこっちに来てくれ」


声からは震えがなくなっていた。その言葉を聞いたリーリエの顔はパッと明るくなり、ミアとサペンは抱き合った。


「わかった。そっちにいけばいいのね」


軽く小走りをして向かった。


(やっと、あの子を救える)


リーリエの頭のなかには布を被った女性の姿が浮かび、助けることのできる喜びで胸がいっぱいだった。


(あと少し近くに来い、、)

「???」


サペンは何か光るものが目に入った。

2人の距離はどんどん近づき、デューネの頬には汗が流れる。


(いまっ!!!!)


デューネはベッドの横に隠していた剣をリーリエに対して振りかざした。


「ッ!?」


完璧に油断していたリーリエ反応が少し遅れてしまい避けることができないタイミングだった。とその時だった。


「危ない!!!!」


リーリエの足元からサペンが飛び出し、庇うようにして体を斬られてしまった。


「ピーーーーー!!!!」

「サペン!!!?」


リーリエは咄嗟にデューネにビィオ・フランマを当てた。部屋にはデューネの悲鳴が響く。彼女は倒れているサペンの所に駆け寄った。サペンを抱き抱えると、体からは血が流れ出していた。


「リーリエ、、怪我はない、、?」

「うん。サペンが守ってくれたから大丈夫だよ」


泣きそうになっているリーリエを見ながら、ニコッと安心したように微笑むサペン。


「ミア!!薬持ってない????!サペンが怪我しちゃった!!!」

「人間用の軽い薬なら持ってるけど、、召喚獣に効くのかどうか、、」

「いいから持ってきて!!」


ミアは急いでサペンに薬を塗った。その光景を静かに見ているリーリエだが、自分の不注意のせいで友に傷をつけられてしまい明らかに動揺していた。


「よくもこの私に火傷を、、、」


攻撃の当たった顔半分を押さえ、3人を鋭い視線で見ていた。


「嘘をついたのね、許さない」


ミアが立ち上がったが、リーリエがそれより前に行くのを阻止した。


「ごめん。ここは私に任せて欲しい」


その声は静かだったがとても力強かった。一歩一歩歩みを進め彼に近づいて行った。


「殺してやる殺してやる!!!」


痛みからかデューネは恐怖より苛立ちの方が大きかった。両者の目には互いのみ見えていた。彼は一直線に走りだし、刃物を振りかざしたが、彼女にかわされてしまった。リーリエはすぐさま彼の髪の毛を抜けてしまうのではないかという勢いで引っ張り、顔を近づけた。


「痛い痛い、離せ!!!!」


彼は剣を振ろうとしたが、リーリエに手首を強く握られ剣を落とした。そんなデューネに向かい彼女は静かに言葉を発した。


「私優しいから最後にチャンスをあげるわ。みんなのいる部屋はどこ?鍵は?」


彼女は目を大きく開き、手に握っていた髪の毛を少しずつ強めに引っ張った。その姿を見たデューネは失禁した。


「あ、あいつらの居る部屋は一階だ。鍵はその隣の部屋にある、、」


そう、と言うと、リーリエは髪の毛から手を離さず紫色の炎で髪を燃やしデューネを地面におろした。彼は膝から崩れ落ち、全身の震えが止まらなかった。


「悪魔だ、、」


彼は小さくそう呟いた。


リーリエは急いで元の場所に戻りミアにサペンの様態を聞いた。


「サペンはどう?」

「すごいは、、回復力がとんでもない。素人目でもわかる。これなら少しすれば元気になるわよ。今は少し眠ってるだけよ」


ミアはニコッと笑顔を向けた。その言葉を聞いたリーリエは大きく安堵し、サペンの頭を撫でた。


「ごめんね。私の不注意でこんな目に合わせて」


心なしかサペンの顔が少し和らいだ。


「じゃあサペンも連れて一階に行きましょ」


リーリエはサペンを抱え、ミアと一緒に地下へと向かった。



地下へと続く道はミアの死神の目を使い、すぐに見つけることができた。部屋に向かっていた時、ミアは地面に膝を着いた。


「どうしたの!?」


リーリエが心配そうに声をかける。


「少し能力を使いすぎたみたいね、、ハハッ、、」


ミアは力無く笑った。


「大丈夫。歩けるわ。ただ、能力を使えるのはここまでのようね、、」


ヨロヨロと立ち上がり、2人は先に進んだ。

リーリエは敵に注意して歩いていたが1人も護衛に合わないことを疑問に思っていた。


「それにしても敵はどこに行ったのかな?」

「あ~それなら、私があなた達に会う前に追ってこないように、ほとんど倒しておいたわ」


ミアは軽く答えた。リーリエはその言葉に耳を疑った。


「えっ!?あの数を1人で!?」

「うん。まぁこれで私の中に居るあいつにも良いものを食べさせてあげるわ!」


親指立て、やったぜというように答えた。

少し歩くと部屋へと続く扉の前に着いた。


「ここから先が牢屋ね」

「そうだね。私は隣の部屋から牢屋の鍵を取ってくるから、サペンと待ってて」


リーリエはサペンを預けると、隣の部屋に行き、すぐに鍵を取って戻ってきた。鍵を持ち部屋の前に立つと、鍵をじっと見つめた。


(これでやっとみんなを救えるんだ)


扉の鍵をゆっくり開けると、そーっと扉を開くと、そこには人が狭そうに座りびっしりと詰められていた。数としては数十人が狭そうにしていた。また、大人だけではなく5歳くらいの小さな子供も何人か居るのがわかった。

部屋の構造は壁の上段1ヶ所に小窓がついるだけの小さな部屋だった。そこからは少し夜空が明るくなり始めているのがわかった。

扉が開く音を聞いた奴隷達はビクビクとしてリーリエの方を見ていた。そんなみんなに彼女は声をかけた。


「みんな!助けに来たよ!!!」


声が部屋のあちこちに響く。急に扉が開いたと思ったら、助けに来たと言われた奴隷達は状況が全くつかめていなかった。みんなの目は点になっていた。


「みんな聞いて欲しいの!私は、いや、私たちはあなた達を解放するために来たの!」


未だに急な出来事で理解できないでいる奴隷達だったが1人リーリエに質問をした。


「た、助けに来た、、?俺たちはこの苦しみから解放されるのか、、?えっ、嘘だろ。俺はここで一生過ごすと思っていた、、。その話は本当なのか、、?まずあなたは誰だ、、?」


信じられないというようにもう一度リーリエに真偽を尋ねた。


「私はペルム一族のリーリエ!!リーリエ・スノーブルーメよ!!解放されるっていうのは本当よ!!あなた達はもう自由よ!!家族や仲間の元に帰ろう!!!」


笑顔でそう答えると、小窓から朝日が差し込みリーリエを明るく照らしつけた。その姿は奴隷達にとって、神々しく見えた。


「「やった!!!!!!」」


やっと状況を理解した捕らえられていた人たちは歓声を上げた。


「やったぞ!!これで自由だ!あの苦しみから逃れられる!!」

「ペルム一族だろうがなんだろうが自由になれるならなんでもいい!!」


そこへリーリエは1つ気になっていた質問を投げ掛けた。


「喜んでいるところ申し訳ないんだけど、みんなに聞きたいことがあるの」

「なんだいお嬢ちゃん!答えられることならなんでも答えるよ!」


リーリエの投げ掛けに興奮気味で答える。


「ここにいる全員がペルム一族なの?」


その問いかけに対して、代表で男が答えた。


「いや、全員というわけではない。ここに居る大半はあの領主にペルム一族と言いがかりをつけられたり、誘拐されて連れてこられた、普通の人間達だ。中には本当にペルム一族だと言う奴もいるがな」


そう言い、指を指した方向には一際傷だらけの人たちがいた。そこにはあの袋を被った女性もいた。


「まさかあなた達まであの子達に危害を加えてないでしょうね??」


リーリエの少し苛立ちを含んだ声で質問された男は、必死に否定した。


「そんなことするもんか!!確かに初めは嫌だったが、そんなことするのは体力的にも部屋の大きさ的にも無理だ」


「そう。ならよかった」


その言葉を聞きほっと胸を撫で下ろした。


「聞きたいことはそれだけ。帰る場所がある人は急いでここを抜け出しなさい!護衛はミアが全部倒してあるからすぐに抜け出せるわ!」


その言葉を聞いた捕らえられた人達は部屋を出ていくときに、リーリエ達にお礼を言っていった。


「ペルム一族にもこんなに良い人がいるんだね。誤解していたよ」

「あなたのことは絶対に忘れないよ。ありがとう」


各々感謝を伝えると足早に部屋から出ていった。

部屋に残った人達はほんの数人だった。どうやらほとんどの人がペルム一族以外だったらしい。


「あなたの一族はこれだけか」


ミアが壁にもたれながら話しかけた。


「そうらしいね」

「あの布の子を助けに来たんだから、あの子は一旦私の家に来るとして、他のちびっこ達はどうするの?まさか私に育てろなんて言わないよね?」


疑いの目をリーリエに向ける。


「いや、一応考えはあるよ。」


そう言うとリーリエはちびっこ達の前に行き屈みこんだ。


「あなた達の家族はどこにいるかわかる?」


子供達は怯えながら、首を横に振る。


「そっか、、、まぁとりあえずここからお姉ちゃんと一緒に出よ!そして、美味しいご飯を食べなくちゃね!!」


子供達にとびっきりの笑顔を見せると、子供達も頷きリーリエの指示にしたがった。


「それで、あなた名前は?」


麻の布を被った女性の方を向き名前を聞いたが返答はなかった。リーリエが顔を近づけるがやはり目はあの時と一緒だった。なにもかもを諦めている目、、


「まぁ、こんなところで話をしてもしょうがないし、みんなでミアお姉ちゃんのお家に行こう!!おー!!」


子供達は小さい声で、おーと答えた。


「おー!!じゃないわ!!私の部屋がきつきつになっちゃうでしょ!」


ミアは突っ込みをいれた。


「えっ、だって他に行くところ無いし、、ダメなの?」


悲しそうに聞くリーリエ。そんな顔をされたら、さすがにミアは断れなかった。


「わかったわよ~。そしたら私についてきて」


みんなはミアに引き連れられミア家帰っていった。




ミア家には地上を通らずとにかく下水道を通って家まで帰ってきた。


「ふぅ~。やっと家に着いた」


ミアは倒れるように椅子に座る。子供達も布の女性も部屋の隅っこにポツンと座った。サペンはベッドで横にさせてあげた。


「ほら、みんなもそんな端っこにもっとミアお姉ちゃんの回りに来な」


リーリエがそう促すが、近づこうとはしなかった。


「まぁそりゃー来ないでしょうね。今まで人に虐げられてきたのに、急に仲良くしましょうはきついわよ」


椅子にもたれ掛かり目をつぶりなが天を仰ぐミアが言う。


「そっか、、。でも美味しいもの食べればきっと少しは心開いてくれるよね!」


リーリエは急いで食事の準備をした。リーリエの居なくなった部屋はとても静かだった。



「ごはんできたよ!!」


リーリエは鍋にたくさんのスープを作って持ってきた。そのスープから放たれる食欲をそそる匂いはみんなの空腹をより駆り立てた。みんなの分をよそい終わり食事をした。子供達は初め食べて良いのか困っている表情だったが、リーリエも屈んで一緒に食べたことで、食べ始めた。


「おかわりもたくさんあるからしっかりと食べてね」


リーリエの笑顔に子供達は安心した。ただ、布を被った女性は食べようとしなかった。


「ミア、あの人どうしたら食べてくれるかな?」

「まぁそのうち食べるんじゃない?おかわり!!」


口にスープとパンを詰め込んでいたミアを見て呆れていたが、ミアが居なかったら、、と考えると今は感謝しかなかった。


子供達はたくさんご飯を食べると、安心したのか横になって眠ってしまった。


「横になって寝るなんて久しぶりなんじゃないかな?」


ミアは毛布を子供達にかけた。


「そうかもね」


優しい目でその光景をリーリエは眺めていた。


「でだ、あなたもうそろそろ話してくれない?」


ミアは布の女性に声をかけたが返答はなかった。


「まぁ、もう少し様子を見ようよ」

「そうね。私もなんだか眠くなってきちゃった。少し寝てから話せるなら話せば良いと思うわ。おやすみ~」


そういうとミアは寝床についた。


「あのね、信じてもらえないかもだけど、私はあなたを助けて欲しいって誰かに頼まれる夢を見たの。それであなたを助けたわ。スープもここに置いておくから食べれそうだったら食べて。それで私たちに話してくれることがなにかあったら、話して欲しい」


リーリエも布の女性に言葉をかけると、サペンの横に寝転がった。

リーリエが部屋を出ていくのを確認し、少し経ってから、布を被った女性は布を取り、スープとパンを食べ始めた。冷めたスープとパンだったが、いつもより温かく感じた。


リーリエは疲れていたせいもあり目が覚めると、外は夕方になっていた。


「うーーーん!!よく寝た」


大きく伸びをしてパッと横を見るとサペンと目があった。寝ぼけていて少し頭が理解するまで時間がかかったが、理解が追い付くと目を大きく開いた。


「サペン!!!!」


すぐさま胸に力強く抱き締めた。


「よかった。傷は大丈夫?もう痛くない?お腹はすいてるでしょ?今食べたいものある?すぐ作るよ!!!」


口調が早く、リーリエがどれだけ心配していたのかが伝わった。


「そんなに一気に質問されても困っちゃうよ~」


頭をかきながらリーリエの顔を見た。


「体はもうバッチリだよ。痛くもないし。お腹は空いたかな」

「わかった!さっき、というか寝る前に作ったスープ持ってくるね!!」


リーリエは急いで鍋のところに行った。そこでは子供達と布を被った女性も横になっていた。寝る前に女性に渡していたスープとパンが無くなっていたので、食べてくれたことに安心した。


「あっ、今はサペンのためにスープを持っていかないとね!」


鍋を開けてみるとそこにはたくさんあったスープがきれいさっぱり無くなっていた。


(ミアが足りなくて食べちゃったのね、、もう食いしん坊さんなだから)


リーリエは仕方がなく、夜ごはん作りもかねてご飯を作り始めた。作り終わるとみんなを起こし、夕食をみんなで食べた。ただ布の女性は起きはしたがまた、ご飯を食べることはなかった。


夕食を済ませると子供達をリーリエが使っていた寝室で過ごすように促すと、大人しく従い部屋に入っていった。


リーリエは洗い物が終わり、食後のコーヒーを入れ、ミアに差し出した。ロウソクの明かりを使い読書をしているミアはお礼を言った。


「そういえば、お昼に作ったスープ全部食べたでしょ!」


思い出したかのように言うリーリエ。


「えっ?なんのこと?」


ミアは不思議そうに彼女を見つめる。


「とぼけても無駄だよ!食べるのは良いんだけど、次からは少しサペンの分も残してよね」

「えっえっ?本当になんのこと?私ずっと寝てたよ?」

「え?」


2人が不思議そうに見つめあっていると、どこからか声がした。


「すまない。昼間のスープは我が食べてしまった」


リーリエが辺りを見渡し、今の声はミアのかを無言でミアは尋ねたが首を横に振った。サペンも僕じゃないよというように首を横に振る。


「そうなると、、」


3人の視線が布を被った女性に向く。


「すまない。だが、本当に美味しかった」


「「しゃべった!!!!!」」


3人は驚き大きな声をあげた。


リーリエ達は布を被った女性を椅子に座らせ、話を始めた。


「で、あなたの名前は?」

「我の名は、シャミティエ=アイビー。ペルム一族だ」


顔はわからないが、声はとてもかっこよかった。


「他になにかわかることはある?」

「申し訳ないが、他にわかることと言えば、何年もの間奴隷として捕まっていたことくらいだ」


ミアはリーリエに耳打ちをした。


「たぶん、辛いことが多すぎて自分を守るために、本当の自分の心に閉じ込めちゃってるのかもね。ま、これは私の経験則だけど」


今度はミアが布の女性に質問をした。


「なんで今まで黙っていたのに、急に話し始めたの?」


他の2人もそこは気になっていたところだ。


「それは、昼に作ってもらったスープを食べるまで何も覚えていなかったのと、我の返答など待っているとは思わなかったからだ。だが、スープを食べ、名前を思い出し、ここまで色々としてもらったのにそれを話さないのは失礼だと思い、声をかけさせてもらった」


「な、なるほど」


ミアはまた耳打ちをした。


「なんか思ったよりしっかりしてる人ね」

「そ、そうだね」


2人は少しは呆気にとられていた。

ミアはもう1つ気になっていることを聞いた。


「あ、あとごめん。答えたくなかったら別に答えなくて良いんだけど、どうして麻の布を被ってるの?他に同じような捕らえられていたはいないし」


その質問を聞くと、シャミティエの目の色が変わった気がした。少し長い沈黙の後、シャミティエは口を開いた。


「ここまで色々してもらったんだ。隠し事はなしといこう。我は奴隷のなかでもデューネの色欲を解消するために使われていた。もちろん好きでも無い人とは嫌で反抗をしてきた。それがこの腕の傷や、足の傷だ。我は周りと比べれば胸はそこそこある方だ」


リーリエは村で同じようなことを色々と言われてきたことを思い出し、吐き気に襲われた。


「反抗していた最初の方は腕や足に傷をつけられていたが、我があまりにも反抗するので、鼻先より上にたくさん傷をつけられた。だが、我は反抗をやめなかったのが気にくわなかったのか、顔の右上を熱々に熱せられた鉄で火傷を負わせられ、爛れている。我もこんなしゃべり方だが女だ。美しく、かっこよくありたい。だから、見られたくはないのだ」


リーリエは話を一通り聞き、自分とは比べ物にならないくらいの辛い思いをしてきていることだけがわかった。


「すまない。暗い雰囲気にしてしまったな。話は変わるが1つ主達に聞いきたいことがある。今後はどうするつもりだ?このままこの街に居るつもりなのか?」

「いや、私はこれからサペンと話し合うけど、少ししたらこの街を出て、一族を探しに行こうと思ってる」

「サペン、、?」


シャミティエは首をかしげた。


「あっ、シャミちゃんの名前を聞いたのに私たちの自己紹介がまだだったね!まずは私から!私はリーリエ=スノーブルーメ!あなたと同じペルム一族だよ!でこの子が」

「サペンです!」


リーリエはサペンの頭を優しく撫でた。


「私はミア=アサール。まぁミアって呼んでちょうだい」

「そうか。よろしく頼む」


シャミティエは3人に頭を下げる。


「で、すまぬが気になったので聞くがリーリエが言ったシャミちゃんというのは私のことか?」

「う、うん」


リーリエは恥ずかしそうにモジモジしていた。


「お友達ってね。あだ名とかで呼びあったりするって本に書いてあったの。ミアはミアってのが呼びやすいからあだ名はないけど、シャミティエちゃんはシャミちゃんって呼びたいっておもったんだよね」


恥ずかしそうに微笑む。


「あっ、嫌だったらやめるよ!!」

「フッ、いや、嫌ではない。よろしくなリーリエ」


布で顔はわからないがシャミティエが今微笑んだ気がした。


「話を戻させてもらう。2人は他の街に行くということで間違いないな?」


2人が頷く。


「それなら、私も連れていって欲しい。仲間にしてくれとは言わん。ただ、詳細は思い出せないが私にはやらなければ行けないことがあった気がするんだ。頼む」


シャミティエは深く頭を下げた。


「それは全然良いよ!」

「ありがとう。恩に着る。そしたらいつ出るのか少し決められるところまで決めないか?」

「そうだね。ちょうど3人居るし今決めていこうか」


2人の話を黙って聞いていたミアだが、我慢が出来ず、両手で机を叩いて立ち上がった。その音に3人はビクッとなった。


「あのさ!おかしいじゃん!!!」


ミアは少しすねていた。


「ここまで話の流れがきたらさ、普通私も誘わない!?なんで私をスルーするのさ!!」


頬を膨らませムッとした表情をして見せた。


「確かにそうだな。すまない元々君たち3人が仲間だったのに急に話をしきってしまった」

「ご、ごめんよミア~」


リーリエは少し慌てなだめた。するとそこへサペンが口を開いた。


「リーリエはね、ミアのこともう仲間だと思っているから、わざわざ聞かなかったんだと思うよ?」

「でもさっきサペンの相談してって言ってたじゃん!」

「いや、それはさ僕すごい傷を負っちゃったでしょ?だから僕の様態を気遣ってくれたんだよ」


サペンが後ろに手回し、リーリエに続くように合図を出した。


「そ、そうだよ!!もうどこにも置いていかないよ!」

「あと、3人で居るから決めようってリーリエが言ったもん」


ミアは頑なに自分が省かれたことを否定しなかった。


「もうそれはわからない?リーリエは"3人"って言ったんだよ?僕が入るなら"2人と1匹"って言うでしょ?」


これはさすがに強引かとサペンも思ったが、ミアの顔色を伺った。少しの沈黙の後、


「、、たしかに、、確かにそうだね!あはは!私勘違いしてたわ!なんか女々しくなっちゃったね、ごめんごめん!続けて!」


ミアは嬉しそうに笑いながら2人と1匹を見た。シャミティエが咳払いをして話を戻した。


「それでリーリエ、主が考える今後の予定を教えて欲しい」

「私はあの子供達を信頼のできる所に預けようと思っているわ」

「信頼のできる所と言うと?」

「私を育ててくれたアベクさんって言う人がいるんだけど、その人に頼めないか交渉してみようと思う」

「なるほど、、」


シャミティエは少し考え込んだ。


「だが、あの子達もたぶん私たちと同じペルム一族だぞ?そこは大丈夫なのか?」

「アベクさんは大丈夫だと思うけど。」


村での自分がされてきたことを思い出し言葉に詰まる。


「なるほど。それを確かめに一旦故郷に帰ると言うことだな」

「うん。その予定。サペンとミアもそれで大丈夫?」

「ん?大丈夫だよ。どうせ私やること無いし」

「ピー」


ミアはコーヒーを飲みながら本を読み、それをサペンは後ろから覗き込んでいた。2人からはこちらの話を聞いている感じがしなかった。


(さっきあんなに駄々こねてたのに、、)


その光景を見て苦笑いをした。


「それじゃあこれで決まりだね!明日は起きたらまずはアベクさんの家に向かって出発だ!」


次の目的が決まり、新しい友達が増えたリーリエは笑顔が自然とこぼれた。

読んでいただきありがとうございます!!


今回悩んだのはシャミティエの設定ですね、、一人称やしゃべり方等々、、めっちゃ悩みました。シャミティエちゃんもなかなか魅力的なキャラクターになると思うので、応援してください!

話のなかでシャミちゃんが胸の話をしていましたので少しそこを掘り下げると、胸の大きさはシャミ>ミア>リーリエの順番ですね。まぁもしかしたらこの情報が欲しい人がいるかもなのでよかったら、、汗


リーリエ、サペン、ミア、シャミティエの今後の活躍に期待してお待ちください!!!


いいね、コメント、感想、評価お待ちしています!

しなくても読んでいただけるだけで感謝してます!!!!!


それでは次話でまた会いましょう!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] シャミティエちゃんキターーーー!!!一人称かっこいい!!!
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