第19話 助けたい思い
なんと3日連続で書けました!!!
3日連続は始めてかも、、、
明日は仕事なので確実に投稿できないのですが汗
三日間楽しんでくださってくれたら嬉しいです!!
今日は久々のサペンが登場です!
ミアの隠れ家で待っているサペンは落ち着くことができないでいた。
「う~ん。ミアは危険な目に遭わせないって言ってたけど大丈夫かな?」
同じ場所を何度も行ったり来たりしていると、近くのマンホールが開く音がした。サペンの顔は一気に晴れたがすぐに曇った。
(まてよ。ミアは追われの身。ミアを追っている誰かがここを見つけて襲いに来た可能性もある)
サペンは敵が来ても戦えるように、その場でシャドーボクシングをした。足音がどんどん近づき扉の前まで来た。サペンは息を飲む。ゆっくり扉が開くと、その隙間から黒い影がにゅるっと入ってきて低い声で話しかけていた。
「おばけだぞ!!!!呪ってやる!!!」
「ぎゃぁぁぁぁーーー!!!」
サペンは悲鳴を上げ、黒い影に対して何度もパンチをした。
「痛い痛い」
黒い影がダメージを受けているのを確認したサペンは殴るのを続けた。
「痛いって言ってるでしょ!!!」
すると突然黒い影の後ろから叫んで出てきたミアはサペンにゲンコツをした。サペンは目をぐるぐる回してその場に倒れた。
「サペン!!!!」
ミアの後ろから心配したリーリエが急いで駆け寄った。状態を確認してみると、軽く目を回しているだけだった。
「ちょっとミア!!ひどいじゃない!!」
「いや~、、痛かったからつい、、」
ミアは申し訳なさそうにし、ベロを少しだした。
「だから辞めようって言ったのに、、、」
数分前に遡る。
「ねぇねぇ、このまま戻ったらサペンに怒られちゃうんでしょ?だったら少しでも怒りを抑えられないかな?」
ミアがリーリエに提案をする。
「どうやって?」
「それは、リーリエがあの紫色の炎を使った以上の衝撃的な出来事があれば、技を使った事が小さく感じてそんなに怒られないで済むんじゃないかな?」
「う~ん。そんなにうまくいくかな、、、」
リーリエは心配そうな顔でミアの提案を聞く。
「大丈夫大丈夫!!私に良い考えがあるから!!」
現在に戻る。
「サペン大丈夫?」
意識を戻したサペンの頭を撫でながら尋ねる。
「うっ、うん。まだ少し頭がズキズキするけど、、」
ゲンコツを喰らった所を優しく撫でながら答える。
「ごめんよ。」
ミアがサペンに謝り握手をして和解をした。
「で、今まで何をしていたの?」
2人にサペンが投げ掛けた。
「丘の上でリーリエと話をしていたわ」
「そうそう!それでね、ミアとね、仲良くなれた気がするんだ!!」
「なれた気がするじゃなくて、なったんでしょ!もう!」
ミアは少し不貞腐れたように言った。2人のやり取りを見て、サペンは微笑んだ。しかし、リーリエの顔に傷があることに気がついた。
「顔の傷どうしたの?」
聞かれたリーリエはとっさに傷を隠す。
「いや、これは、その、、、」
言葉につまる。少しの沈黙が続いたが、ミアが沈黙を破った。
「ごめんサペン。危険な目に遭わせないって言ったのに、私達襲われちゃって反撃したの。それで、リーリエはあの紫色の炎を使って数人に見られて、逃げられちゃったわ。たぶん、ペルム一族ってことがバレちゃった」
ミアが謝るとリーリエもそれに続いて謝った。その話を聞いたサペンは少しため息を漏らした。
「まぁ、明日からの探索が難しくなるかもだけど、2人が無事なら良かったよ」
「怒らないの?」
リーリエが恐る恐る聞く。
「怒らないよ。だって感情に任せて攻撃した訳じゃないでしょ?襲われたならしょうがないよ」
リーリエは安堵した。さっきまで心配していた気持ちがスッキリした。
「よかった~。なんか安心したらお腹空いちゃった。すぐ作るね!ミアキッチン借りるよ!」
「「やった!!!」」
2人は両手を挙げて喜んだ。夜ごはんを食べると明日の調査に備えて寝ることにした。リーリエは毛布にくるまりながら今日の出来事について考えていた。
(今日は本当に色々なことがあったな。ミアはずっと辛くて寂しい思いをして過ごしてきたんだろうな、、、これからはそんな思いをしないで欲しいな。あと、襲ってきた人達は確かデューネに命じられたってミアが言ってたよね。そんなにペルム一族が嫌いなのかな?でもなんでそんなに嫌うだろ?人間を襲うっていう噂を信じて恐れているのかな?考えてもわからないことばっかりだし、今日はもう寝よう)
彼女は疲れていたからか考えるのを辞めるとすぐに眠ることができた。
次の日リーリエがキッチンに向かうとミアが既に立っていた。
「あっ、おはよう!!」
「おはよう。こんなに朝早くから何してるの?」
「何って、キッチンに立ってるんだから朝食の準備をしているのに決まっているでしょ!!!」
ミアが料理をしていることに驚いたが、考えてみると今まで1人で生きてきたのだから、できないことも無いのかと思った。
「そうなんだね。で、何を作っているの?手伝うよ」
リーリエが覗こうとしたが、内緒と言われキッチンから追い出されてしまった。仕方なくテーブルに座って待っていると、サペンも起きてきて、話をしながら朝食が出てくるのを待っていた。
「出来たよ~」
ミアが食事を運んできた。二人の目の前に出されたのは三種類のサンドイッチだった。
「「うわ~、美味しそう!!」」
二人は出された料理に目を輝かせた。
「味はリーリエ程じゃないけど、美味しいから食べて!!」
「「いただきまーす!!」」
2人は両手を合わせて挨拶をすると一口目を口に運んだ。
「「美味しい!!」」
ミアの料理は大好評だった。サペンはガツガツと食べて行った。その姿を見てミアは嬉しくなった。
「どう?美味しいでしょ!これは、ここでは良く取れるけどなかなかのご馳走よ!」
ミアは胸を張って自慢げに言う。
「ねぇねぇ、これは、何の肉?」
「ん?それはね、朝までこの下水を走っていたネズミだよ!!ネズミ肉って本当に美味しいのよ」
朝まで生きていたネズミという言葉を聞き、2人は食事をする手が止まった。
「えっ、、、ネズミ?」
サペンは驚いた顔で聞き返す。
「ん?そうだよ?」
口にサンドイッチを運びながら答える。
「あと2つはゲジゲジの揚げ物と、蜘蛛の揚げ物のサンドイッチだね。パンがあるなんて贅沢だよね」
2人はミアの方をチラッと見ると、凄く幸せそうな顔をしている。
(言えない。食べられないなんて言えない、、、)
サペンとリーリエは目をつぶり、食感をなにも考えずに食べるように努力をしたのだった。
「あっ、そういえば昨日の黒い影はどうしたの?」
朝食を済ませたリーリエが聞く。
「あれは、死神に持っていってあげたよ。悪いことしてる魂霊の方が美味しいらしくて喜んでくれたよ!」
ミアは満足そうに言った。
朝食を済ませた3人は今日も情報収集を行うことにした。
「じゃあ今日はこっちの方向を探そうか」
二手に別れて探し始めたリーリエは情報収集をしながら、昨日ミアから聞いた話をサペンに話した。
「なるほど。。。あのこの世のものじゃない感じは死神の力によるものだったんだね」
「そうだね。あんなに明るく接してるけど、辛いことをたくさん経験しているはずだよね」
彼女は自分の過去と照らし合わせた。
その日も1日、デューネについて調べたが有力な情報は入手することができなかった。
「う~ん。なかなかボロがでないわね」
ミアは腕を組み困ったような声を出す。2人も肩を落としながら家に帰った。
その日の夜リーリエは不思議な夢を見た。
「誰か、、、、を助けてあげて、、、」
知らない若い人の声で誰かを助けて欲しいという声が聞こえた。
「ん?何これ、、、?」
彼女はなんだかフワフワしていた。
「、、、はこれです」
目の前には麻の布を被り、手首と足首には重りをつけぐったりした女性の姿があった。
「あっこれ、あの子だ」
リーリエはその子に二回出会ったことがあった。一回目はこの街に着いた時に、2回目は石を投げられていた。
「知っている人がいたら助けて、、、お願い、、、」
「まって!!」
手を伸ばすも目の前は真っ暗になった。
「まって!!!」
リーリエは勢い良く飛び起きた。周りを見渡すと月明かりがまだマンホールの穴からこぼれていた。
「えっ、、?あれは、、夢?」
息を切らしながら、今見た夢について考えていた。夢にしてはリアルな気がしていて夢だけで終わらせるには納得ができなかった。しかも知っている人が目の前に現れ、どういう状況に置かれているのか彼女は知っている。リーリエの性格上見過ごすことはできなかった。しばらく考えた後に心を決めると鼻ちょうちんを作りながら寝ているサペンを起こした。
「こんな夜中にどうしたの?」
目を擦りながら質問をする。リーリエは今自分の見た夢について全て話した。
「そんなことがあったのか。それでリーリエはどうしたいの?」
彼女の視線は力強かった。
「私はあの子を助けたい。いや、あの子だけじゃない。捕らえられた人を全員助けたい」
サペンは彼女の心や言葉、態度から感じ取った。
「わかった!いこう!!」
彼女の顔はぱぁっと明るくなり返事をした。
「それでミアはどうするの?」
彼女はミアについても考えていた。
「ミアは大切な"友達"だし、これ以上辛い思いをして欲しくない。だから、、」
「そっか、、」
サペンは彼女の気持ちを察してミアにバレないように出発の準備に急いで取りかかった。
「さよならミア、」
リーリエはミアに置き手紙をして、隠れ家から出て行った。
19話読んでいただきありがとうございました!
サペン登場したと思ったら可哀想な扱いでしたね汗
ミアとさよならするのは私がリーリエだとしたら寂しすぎます。みなさんならミアを起こしますか?それとも、サペンと行きますか?ちなみに私は絶対起こすと思います。だってやっと出来た自分をわかってくれる友達と離れなくないじゃないですか!!
おっと長く書きすぎました。
それでは20話でまた会いましょう!
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